2019年夏にバイエルン・ミュンヘンへと加わったリュカ・エルナンデス。クラブからの期待を一身に背負って、プレーしている。
アトレティコ・マドリードの下部組織出身であるリュカは、2014-15シーズンにトップチームデビューを果たす。徐々に出場機会を増やすと、2017-18シーズンには左サイドバックのレギュラーに定着。ディエゴ・シメオネ監督の薫陶を受けながら、ハードマークが自慢の守備者として成長していった。
大ケガで2018-19シーズンの大半を棒に振ったものの、2019年3月に同年夏のバイエルン加入が決定する。移籍金は実に8000万ユーロ（約99億円）。バイエルンもさることながら、ブンデスリーガ史上最高額となった。今季もまた怪我に泣かされ、新天地でレギュラーの座を掴むまでには至っていないが、CBとSBをこなせるユーティリティプレーヤーとして大きな期待を寄せられている。
2018年にデビューしたフランス代表では早々と出世した。ロシア・ワールドカップにレギュラーとして臨むと、全7試合に出場（うち6試合でフル出場）。重要な戦力として20年ぶりの世界制覇に大きく貢献した。
プレースタイル
バイエルンでは主にCBとしてプレーしているが、アルフォンソ・デイヴィスやダヴィド・アラバの代役となる左サイドバックとしても十分に計算が立つ。
182センチと上背はないものの、フィジカルとスピードは特筆に値し、アタッカーキラーとして鳴らしている。ここぞというタイミングの一歩やスライディングによるカットを得意としており、いわゆる無理が効くタイプだ。
サイドバックとしては攻撃面の不足感が否めないものの、激しい上下動や安定感のある守備に定評がある。
動画：プレー集
エピソード
弟のテオ・エルナンデスもプロサッカー選手で、現在はミランに所属。ポジションも同じDFだが、フランス代表には招集されていない。育成年代まで同国代表でプレーしていたが、生まれ育ったスペインのA代表を選択する可能性も取りざたされる。
プロフィール・経歴
リュカ・エルナンデス／Lucas Hernández
1996年2月14日生まれ 182cm・76kg 利き足：左
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2013-14 | アトレティコ・マドリード | 0試合・0得点 |
| 2014-15 | アトレティコ・マドリード | 2試合・0得点 |
| 2015-16 | アトレティコ・マドリード | 10試合・0得点 |
| 2016-17 | アトレティコ・マドリード | 15試合・0得点 |
| 2017-18 | アトレティコ・マドリード | 27試合・1得点 |
| 2018-19 | アトレティコ・マドリード | 14試合・1得点 |
| 2019-20 | バイエルン | 19試合・0得点 |
| 2020-21 | バイエルン | 14試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月26日現在）
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