エスパニョール下部組織出身のバイリーは、2014年10月に20歳でラ・リーガデビューを果たし、リーグ注目の若手有望株に。2015年にはビジャレアル移籍でステップアップし、コートジボワール代表にも初招集されるなど順風満帆なキャリアを歩んでいた。
ビジャレアルでもソリッドな守備でハイパフォーマンスを発揮していたバイリーだが、この頃から負傷が増加する。それでも、2016年夏には当時マンチェスター・ユナイテッドを率いていたジョゼ・モウリーニョ監督がバイリーのポテンシャルを高く評価し、ビッグクラブ移籍が決定。加入初年度からリーグ戦25試合に出場するなど、確かな存在感を示した。
しかし、2017-18シーズンは足首の負傷により、11月から翌年2月まで長期離脱。リーグ戦13試合の出場にとどまると、完全に序列が下がり、レギュラーを失ってしまう。2019-20シーズンには、今度はヒザの負傷により手術を強いられ、開幕から年明けまで長期離脱し、その後もコンディションを上げられなかった。
それでも、その潜在能力の高さから将来の可能性に期待され続けているバイリー。2020-21シーズンは開幕からメンバー入り。ハリー・マグワイアの相棒としてポジションを得て信頼を取り戻すため、バイリーにとっては勝負のシーズンとなる。
プレースタイル
抜群の身体能力を持つセンターバック。瞬発力と対人対応に優れ、ソリッドな守備で相手アタッカー陣の自由を奪う。申し分ないスピードを活かしたカバーリングや空中戦の強さが魅力となる一方で、チャレンジングなビルドアップでのミスの多さは改善の余地あり。プレーに一貫性が伴えば、世界屈指のセンターバックとして認知されていくはずだ。
プロフィール・経歴
エリック・バイリー／Eric Bertrand Bailly
1994年4月12日生まれ 187cm・87kg 利き足：右足
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2014-15 | エスパニョール | 5試合・0得点 |
| 2014-15 | ビジャレアル | 10試合・0得点 |
| 2015-16 | ビジャレアル | 25試合・0得点 |
| 2016-17 | マンチェスター・U | 25試合・0得点 |
| 2017-18 | マンチェスター・U | 13試合・1得点 |
| 2018-19 | マンチェスター・U | 12試合・0得点 |
| 2019-20 | マンチェスター・U | 4試合・0得点 |
| 2020-21 | マンチェスター・U | 7試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年1月23日現在）
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