クラブ史上初となるチャンピオンズリーグでベスト8進出を果たすなど、イタリアの国内外で異彩を放っているアタランタ。ベルガモに本拠を置く躍進チームで、長きにわたって主将を務めているのがアレハンドロ・ゴメスだ。
母国アルゼンチンでキャリアをスタートさせ、2010年7月にカターニアに加入。13年8月にはウクライナのメタリストに移籍するも、1年でセリエAに復帰。アタランタへと完全移籍を果たした。
移籍金は500万ユーロほどだったが、その後の貢献度を考えれば“超格安”だろう。6年間で公式戦223試合に出場し、53ゴール60アシストを記録。2シーズン目以降は、常にセリエAで30試合以上に出場するなど、大きな離脱もなくチームを牽引してきた。16-17シーズンからは主将の重責も担っている。
プレースタイル
2019-20シーズンのセリエA第25節までに70ゴール。圧倒的な攻撃力を誇るアタランタのファイナルサードでの攻撃は、ほぼすべてA・ゴメス（もしくはヨシプ・イリチッチ）のドリブルから始まる。170cmに満たない小兵ならではのアジリティや細かいタッチ、広い視野を生かし、ビッグチャンスを演出する。ずば抜けているのは味方選手を活かす能力で、周りの動き出しに合わせて正確なパスを何度となく供給。ここまでリーグ3位の8アシストを記録している。
また「ゾーン型マンツーマン」と形容される特殊なアタランタの守備において、ハイプレスの第1陣として欠かせぬ存在に。戦術理解度が高く、ジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督のチームで絶対的な主将として君臨している。アルゼンチン代表にはなかなか縁がないが、その実力に疑いの余地はない。
プライベート
無類のゲーム好き。ゲームのやりすぎで奥様に怒られる動画がSNSで拡散された時も。愛すべきキャラクターの持ち主で、現地サポーターからは“パプ”の愛称で親しまれる。
動画：プレー＆ゴール集
プロフィール・経歴
アレハンドロ・ゴメス／Alejandro Gómez
1988年2月15日生まれ 167cm・68kg 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2005-06 | アルセナル | 1試合・0得点 |
| 2006-07 | アルセナル | 15試合・2得点 |
| 2007-08 | アルセナル | 15試合・1得点 |
| 2008-09 | アルセナル | 18試合・8得点 |
| 2009-10 | サン・ロレンソ | 15試合・3得点 |
| 2010-11 | カターニア | 36試合・4得点 |
| 2011-12 | カターニア | 34試合・4得点 |
| 2012-13 | カターニア | 36試合・8得点 |
| 2013-14 | メタリスト・ハルキウ | 23試合・3得点 |
| 2014-15 | アタランタ | 24試合・3得点 |
| 2015-16 | アタランタ | 34試合・7得点 |
| 2016-17 | アタランタ | 37試合・16得点 |
| 2017-18 | アタランタ | 33試合・6得点 |
| 2018-19 | アタランタ | 35試合・7得点 |
| 2019-20 | アタランタ | 36試合・7得点 |
| 2020-21 | アタランタ | 10試合・4得点 |
| セビージャ | -試合・-得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月5日現在）
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