10月13日に行われた日本代表との国際親善試合(0-1)でも、コートジボワール代表として出場したフランク・ケシエ。2015年に母国からイタリアへ渡り、育成の名門アタランタの下部組織で欧州でのキャリアをスタートさせた。
2015-16シーズンは当時セリエBのチェゼーナへと期限付き移籍で加入し、プロデビューを果たす。同シーズンは36試合出場4ゴール2アシストと活躍を見せ、翌シーズンからアタランタのトップチームに合流した。2部の舞台で掴んだ自信を手に、名将ジャン・ピエロ・ガスペリーニの下で才能が開花。初のセリエAシーズンでも30試合で6ゴール2アシストを記録するなど、見事な活躍を披露している。
この活躍にイタリア中のビッグクラブが目をつけていたが、2017年夏に争奪戦を制したミランへと加入する。ミランデビューシーズンから公式戦54試合でピッチに立つなど不可欠な存在となっていたが、チームの低迷と共にやや苦しいパフォーマンスが数シーズン続くことに。それでも2019-20シーズンからは、ステファノ・ピオリ監督体制で快進撃を続けるチームに活力を与え続けている。
なお背番号へのこだわりは強く、アタランタ在籍時に着用していた「19」は11歳の時に亡くなった父親の命日が19日だったことに由来している。ミラン加入時はレオナルド・ボヌッチへ譲り、見た目が近いことから「79」を選択。ボヌッチの退団後にクラブ側から背番号変更を促されたが、「すでに僕のユニフォームを買ってくれた人達にさらなる出費させたくない」と断りを入れたことを告白している。
プレースタイル
身長は183cmとそれほど高くはないかもしれないが、フィジカルの強さはセリエAでも屈指。分厚い体を存分に生かし、鋭いタックルや粘り強いマークでボールを刈り取る。圧倒的な運動量で、ピッチの幅広い範囲を守ることが可能だ。
とにかくタフであり、攻守両面で長距離スプリントを厭わない。ガスペリーニの指導もあり、機を見たボックス内への飛び出しで攻撃にアクセントをつけることも。またピオリの下では、ビルドアップ時にも存在感を発揮するようになった。今のミランには絶対に欠かすことのできない選手である。
プロフィール・経歴
フランク・ケシエ/Franck Kessié
1996年12月19日生まれ 183cm 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2015-16 | チェゼーナ | 36試合・4得点 |
2016-17 | アタランタ | 30試合・6得点 |
2017-18 | ミラン | 37試合・5得点 |
2018-19 | ミラン | 34試合・7得点 |
2019-20 | ミラン | 35試合・4得点 |
2020-21 | ミラン | 4試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2020年10月19日現在)
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