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リヴァプール
センターバックの補強が不可欠。10月のマージーサイド・ダービーで、大黒柱のフィルジル・ファン・ダイクがシーズン絶望の重傷を負ったからだ。世界最高峰に君臨する実力者の穴を完全には補填できないにせよ、離脱のダメージを軽減させる即戦力の確保が求められる。
主要ターゲットはシャルケのオザン・カバク(写真左)とライプツィヒのダヨ・ウパメカノ(写真右)。前者は10月下旬に獲得交渉スタートと報じられたトルコ代表の俊英で、後者は昨シーズンのUEFAチャンピオンズリーグでも異彩を放ったブンデスリーガ屈指の好タレントだ。
『ミラー』によれば、リヴァプールのカバク獲得予算は2000万ポンド。シャルケは3000万ポンドを求めているようだが、交渉で埋められないような差ではない。財政難にあえいでいるドイツの名門が、ディスカウントに応じる可能性も小さくないだろう。実際、12月には1800万ポンドに値下げしたとの情報も飛び交った。
ウパメカノに関しては4000万ポンド超の獲得コストがかかる見通し。ただ、シャルケとは異なり、ライプツィヒの台所事情に問題はない。札束攻勢で相手のガードを崩すのは困難であり、引き抜きの難易度はきわめて高い。ライプツィヒのCLベスト16進出により、そもそも市場に出回る可能性が皆無に近いか。
それはナポリのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が放出を否定するカリドゥ・クリバリも同様だ。また、イングランドで最も評価の高い若手CBの1人であるベン・ホワイトの獲得も現実味を帯びない。ブライトンのグレアム・ポッター監督がメディアを通じてリヴァプールの動きをけん制している。
もっとも、強化自体を見送る可能性もゼロではない。ジョー・ゴメスも負傷中だが、中長期的な強化プランを描くユルゲン・クロップ監督が短期の穴埋め要員確保を嫌い、引き続きジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョ、ジョエル・マティップ、ナサニエル・フィリップス、リース・ウィリアムズら既存の代役で回していくかもしれない。
サプライズがあるとすれば、アタッカー陣の増強であり、今夏も動向を探っていたアダマ・トラオレの獲得に本腰を入れる可能性は否定できない。ウォルヴァーハンプトンで頭角を現したこのパワフルなアタッカーには、マンチェスターの2強も熱視線を注いでいる。
また、ブライトンのMFイヴ・ビスマを巡り、アーセナルとの争奪戦が勃発する可能性が浮上。『トークスポーツ』によれば、クロップが今シーズン末に契約切れのジョルジニオ・ワイナルドゥムの後継者として検討しているようだ。
主な新戦力候補
Pos./選手名 | 所属クラブ | 備考 |
---|---|---|
DF ダヨ・ウパメカノ | ライプツィヒ | |
DF オザン・カバク | シャルケ | |
DF ベン・ホワイト | ブライトン | |
DF セルヒオ・ラモス | レアル・マドリード | |
DF コナー・コーディー | ウォルヴァーハンプトン | |
DF カリドゥ・クリバリ | ナポリ | |
DF スフェン・ボトマン | リール | |
DF ペール・スフールス | アヤックス | 本人が残留を示唆 |
MF イヴ・ビスマ | ブライトン | |
FW デイヴィッド・ブルックス | ボーンマス | |
FW アダマ・トラオレ | ウォルヴァーハンプトン |
退団・放出の噂
Pos./選手名 | 移籍先 | 備考 |
---|---|---|
マンチェスター・シティ
ウォルヴァーハンプトンのトラオレへの関心がかねてより報じられるが、夏にフェラン・トーレスを獲得したシティにとって、ウイングはプライオリティーの低い補強ポイント。今後の移籍マーケットでは違うポジションの強化を優先する可能性が高い。
実際、10月31日にはセルビアU-21代表FWフィリプ・ステヴァノヴィッチの獲得が決定。推定800万ポンドでの譲渡に応じたパルチザンが、1月のシティ加入を発表している。
さらに11月にはリオネル・メッシ獲得の噂が再燃。バルセロナとの契約切れでフリーになる来夏の争奪戦を避けるべく、1月に移籍金を用意して首尾よく獲得するのではという憶測だ。しかし、シーズン途中に世界最高の選手を迎え入れる「ウルトラC」の現実味は帯びていない。ジョゼップ・グアルディオラ監督は12月に『スカイ・スポーツ』で「1月の補強は必要ない」と答えている。
ただし、近未来に向けた布石を打つ公算は高い。ターゲットはグレミオのMFジエゴ・ローザ。『マンチェスター・イヴニング・ニュース』によれば、初期費用520万ポンド(最大2300万ポンド)で18歳のこの有望株獲得に迫っているという。チームにすぐに合流させるのではなく、シティ・フットボール・グループのロンメル(ベルギー)で経験を積ませる考えのようだ。
退団の可能性があるのはオレクサンドル・ジンチェンコ。バンジャマン・メンディ、ジョアン・カンセロ、さらにはCBのアイメリク・ラポルトとナタン・アケも対応可能な左SBで序列を下げており、過去にオファーを受けたウォルヴァーハンプトンに加え、ナポリ行きの噂が浮上している。
主な新戦力候補
Pos./選手名 | 所属クラブ | 備考 |
---|---|---|
MF ジエゴ・ローザ | グレミオ | |
FW フィリプ・ステヴァノヴィッチ | パルチザン | 加入決定 |
FW リオネル・メッシ | バルセロナ | |
FW アダマ・トラオレ | ウォルヴァーハンプトン |
退団・放出の噂
Pos./選手名 | 移籍先 | 状況 |
---|---|---|
DF エリック・ガルシア | バルセロナ | |
MF オレクサンドル・ジンチェンコ | ウォルヴァーハンプトン、ナポリ |
アーセナル
メスト・エジルがついにガナーズを離れるときがやってきた。新天地は本人が幼少期に憧れたクラブの1つであるフェネルバフチェ。正式発表はなされていないものの、フェネルバフチェが1月18日にエジルのイスタンブール到着を伝えている。
2013年9月にレアル・マドリードからアーセナルに加入したレフティは、ミケル・アルテタ監督の構想外となった2020年3月を最後にプレミアリーグの舞台から遠ざかっていた。
エジル同様、17人の外国人登録枠から漏れたCBソクラティス・パパスタソプーロスも退団の見込み。新天地候補の1つにナポリが挙がる。
補強に目を向ければ、夏の獲得に失敗したリヨンのウセム・アワールへの興味も失っていない模様。同じく動向を追っていたMFドミニク・ショボスライのライプツィヒ移籍が決定したからか、レアル・マドリードで出番を失っているイスコ、ドルトムントで才能をやや持て余す万能アタッカーのユリアン・ブラントへの興味も報じられる。
主な新戦力候補
Pos./選手名 | 所属クラブ | 備考 |
---|---|---|
MF イスコ | レアル・マドリード | |
MF ユリアン・ブラント | ドルトムント | |
MF ウセム・アワール | リヨン | |
MF イヴ・ビスマ | ブライトン |
退団・放出の噂
Pos./選手名 | 移籍先 | 備考 |
---|---|---|
GK マット・メイシー | ハイバーニアン | 移籍決定 |
DF ソクラティス・パパスタソプーロス | ナポリ | |
DF ウィリアム・サリバ | ニース | レンタル決定 |
DF セアド・コラシナツ | シャルケ | レンタル決定 |
MF メスト・エジル | フェネルバフチェ |
チェルシー
夏にカイ・ハヴェルツやティモ・ヴェルナー、ハキム・ツィエク、ベン・チルウェルら複数の即戦力を迎えたばかりのチームに大きく手を加える必要はない。実際、これといった補強の噂は浮上していなかったが、ここにきてフランク・ランパード監督がデクラン・ライス獲りを熱望しているようだ。
ウェストハムが誇るこの若きイングランド代表MFを引き抜くために、アントニオ・リュディガーやケパ・アリサバラガを換金目的で放出するという見方がある。
より退団の現実味が帯びるのはフィカヨ・トモリ。『Sun』によれば、主戦のダンテを怪我で欠くニースがこのCBのレンタルを望んでいる。ニューカッスルからの関心も報じられるが、チェルシーはフランスでの武者修行に前向きのようだ。
また、中盤の分厚い選手層に阻まれ、出番を失っているスコットランドU-21代表の新鋭ビリー・ギルモアを武者修行に出すプランが浮上。ただ、その受け皿候補と目されるレンジャーズのスティーブン・ジェラード監督は「連絡はない」と噂を否定している。
バイエルン・ミュンヘンとの契約(21年6月まで)延長交渉が難航し、1月に他クラブとの接触が解禁となったダヴィド・アラバへのアプローチも重要事項。ただ、スペイン『アス』によれば、レアル・マドリードがこのオーストリア代表とすでに4年契約で合意に至ったとも。
主な新戦力候補
Pos./選手名 | 所属クラブ | 備考 |
---|---|---|
MF デクラン・ライス | ウェストハム |
退団・放出の噂
Pos./選手名 | 移籍先候補 | 備考 |
---|---|---|
DF エメルソン | インテル、ローマ、ナポリ | |
DF フィカヨ・トモリ | ミラン、ニース、ニューカッスル | |
MF ビリー・ギルモア | レンジャーズ | |
MF ダニー・ドリンクウォーター | カスムパシャ | レンタル決定 |
マンチェスター・ユナイテッド
移籍金1900万ポンド(最大3700万ポンドに増額)での獲得が内定しているアタランタの新星、アマド・ディアロ(写真)が合流予定。コートジボワール生まれイタリア育ちで、2002年7月生まれと無限の可能性を秘めたウインガーだ。
いわば悲願となっているジェイドン・サンチョ獲りが実現するとすれば、ドルトムントに巨額のオファーを提示した場合だろう。コロナ禍での大型投資が難しい以上、今冬にこのライジングスターがオールド・トラッフォードにやってくる可能性は極小か。
次善のターゲットはトラオレ(ウォルヴァーハンプトン)と目されるが、そもそもウイングよりCBの補強を求める声も小さくない。オーレ・グンナー・スールシャール監督が右SBの補強を望んでいるとの報道もある。
一方で、人員整理の可能性は高そうだ。ダビド・デ・ヘア、ディーン・ヘンダーソンに次ぐGKの3番手に甘んじるセルヒオ・ロメロは退団を志願。また、マルコス・ロホにはシェフィールド・ユナイテッドが興味を示している。最終ラインの強化を図りたいクリス・ワイルダー監督たっての希望とも。
ベンチを温める機会が増えたポール・ポグバの去就もメディアを賑わせている。代理人のミーノ・ライオラが『トゥットスポルト』で退団を示唆したからだ。しかしその数日後に、ポグバがSNSを通じてユナイテッド愛を表明。この冬にマンチェスターを離れる可能性は低くなった。
主な新戦力候補
Pos./選手名 | 所属クラブ | 備考 |
---|---|---|
DF ダヨ・ウパメカノ | ライプツィヒ | |
DF パウ・トーレス | ビジャレアル | |
DF マックス・アーロンズ | ノリッジ | |
FW アマド・ディアロ | アタランタ | 加入決定 |
FW アダマ・トラオレ | ウォルヴァーハンプトン |
退団・放出の噂
Pos./選手名 | 移籍先候補 | 備考 |
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GK セルヒオ・ロメロ | ||
DF マルコス・ロホ | シェフィールド・U | |
DF ティモシー・フォス=メンサー | レヴァークーゼン | 移籍決定 |
FW オディオン・イガロ | 上海申花 | 1月末にレンタル満了 |
トッテナム
ピエール=エミール・ホイビュアにセルヒオ・レギロン、マット・ドハティー、カルロス・ヴィニシウス、極めつけにギャレス・ベイルと、夏に積極的な補強を展開したスパーズ。冬の市場は静観してもおかしくないが、ダニエル・レヴィ会長がさらなる投資に踏み切る可能性はある。
最も興味をそそられる噂は、クリスティアン・エリクセンの復帰だろう。20年1月にロンドンを去ったデンマーク代表MFは、インテルでの出場機会の少なさに満足していないという。ただし、情報の発信源はすべてイタリアであり、まだ具体的な交渉の話は出ていない。
一方で、1月に交渉解禁となったボスマンプレーヤーのリサーチを開始。2021年夏に移籍金ゼロで獲得できる実力者に水面下で接触している。噂にあがるのは、ジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)やダヴィド・アラバ(バイエルン)、ジョルジニオ・ワイナルドゥム(リヴァプール)、ユリアン・ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)、ルカ・モドリッチ(レアル・マドリード)などビッグネームばかりだ。
主な新戦力候補
Pos./選手名 | 所属クラブ | 備考 |
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MF クリスティアン・エリクセン | インテル | |
FW デイヴィッド・ブルックス | ボーンマス |
退団・放出候補
Pos./選手名 | 移籍先候補 | 備考 |
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DF ダニー・ローズ | ||
MF デリ・アリ | パリ・サンジェルマン |
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