前節では、モンツァを相手に1-1のドローに終わり、緊急合宿が行われるなど事態が緊迫していたラツィオ。指揮官のサッリは日本時間28日、一部のメンバーを入れ替えてトリノ戦に臨むと、日本代表MF鎌田大地やマッテオ・ゲンドゥージに代わって先発出場したマティアス・ベシーノのゴールなどで2-0と勝利し、今シーズン初のクリーンシートも記録した。
ラツィオ指揮官は試合終了後、『ダゾーン』のインタビューに応じると、試合を振り返ったほか、2戦連続で出番のなかった鎌田にも言及した。
「冷静に考えると、直近の4試合で7ポイントを獲得している。その中でナポリやユヴェントスとアウェーで対戦したことを踏まえると、かなりの収穫と言えるだろう。残念ながらチームは、開幕直後の2試合の代償を払うことになっている。だが、取り戻すには時間が必要だ」
「モンツァ戦のパフォーマンスは、メンタル面と戦術面から分析した。チームはコンパクトだったが、ボールへの距離が遠かったことがわかり、この点を修正した。それよりもパフォーマンスを見るべきだ。スコアを見て心配する必要はない。あくまでスコアはパフォーマンスの結果でしかない」
「初先発の(ニコロ)ロヴェッラは、常にボールを持ち、上手くパスを散らせるタイプの選手だ。ただ、起用するためには、周りとの兼ね合いもある。カマダやルイス・アルベルトと一緒となると、この3人の組み合わせで持ちこたえることができるかどうかわからない」
(C)Getty images
またサッリは、『Sky Sport』のインタビューにおいて、右インサイドハーフのポジション争いで3番手とみられていたベシーノを先発起用し、レギュラー扱いだった鎌田をベンチスタートとした背景に言及。フィジカルの強さを特徴とするトリノに対抗するためであったことを明かした。
「ベシーノのような攻撃参加の特徴は、カマダも持っている。しかし今日は、より安定した中盤を求めていた。それでも今日のようなチームの姿勢があれば、誰がプレーしていたとしても、良いパフォーマンスを見せていたはずだと考える」
「新加入の選手たち? カマダはほとんどの試合に出場したが、モンツァ戦を欠場したのは、ひざに腫れがあったからだ。今夜は、トリノのフィジカルに対抗する目的があった。しかしカマダは、戦術面で最も適応が進んだ選手だ」
「今後、カマダとルイス・アルベルトの組み合わせで、こうした試合を戦えるようになるかどうかを見極めていきたい。この中盤を支えるのは簡単ではないかもしれないが、ルイス・アルベルトと(セルゲイ)ミリンコヴィッチ(サヴィッチ)でもできた。きっとカマダとルイス・アルベルトでもできるはずだ」
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