ファジアーノ岡山 対 ジェフユナイテッド千葉 の見どころ
J1昇格プレーオフ圏を境界線にした勝点3差の直接対決だ。勝点54で7位のファジアーノ岡山が、勝点57で5位のジェフユナイテッド千葉を迎え撃つゲームは、白熱の好ゲームが期待される。
前々節でモンテディオ山形に敗れ、連勝が4で止まった岡山であったが、前節はホームで自動昇格争いを繰り広げるジュビロ磐田と対戦すると、見事な逆転勝ちを飾り、価値ある勝点3を手にした。
7分と早い時間帯に先制点を奪われる苦しい展開を強いられたが、前半のうちに追い付くと後半に逆転しそのまま逃げ切った。評価すべきは得点者の二人で鈴木喜丈と柳育崇のDFがネットを揺らしたことが勝負強さを物語る。
同点ゴールは思い切りのよい攻撃参加を見せた鈴木がエリア内で冷静にネットを揺らし、逆転ゴールはCKに高い打点で合わせた柳の強烈なヘディングシュート。ここ数試合は、外国籍選手に得点が集中していた中、ここまで最終ラインでチームをけん引してきた男たちが決めた意味は小さくないだろう。
今節の相手である千葉は、現在6連勝中でその6試合で13ゴールを決めている得点力が武器。まずは安定した守備にパワーを注ぎ無失点を貫きながらも、緊迫したゲーム展開となれば二人の得点力は脅威となるはず。攻守で欠かせない背番号5と背番号43を中心にホーム・Cスタで昇格に望みをつなぐ勝点3を手にしたい。
千葉は、いまのJ2リーグで最も勢いのあるチームと断言できる。現在6連勝中であることに加え、後半戦に入り喫して敗戦はわずか2。まさに怒涛の勢いで勝点を積み上げている。前半戦終了時点で17位だった事実を考えれば、そのハイペースは際立つだろう。
6連勝のゲームを振り返っても前半のうちに複数得点を奪い勝負を決めてしまったゲームもあれば、終了間際に決勝点を奪ったゲームも存在。勝ちパターンもスコアラーも様々でチーム全員で勝利をつかみ取っていることが伝わるゲーム内容と結果を見せてくれている。
その中、今節は主将の鈴木大輔が出場停止。見木友哉に次ぎ、チームの出場数を誇っていた守備の要をこの直接対決で欠くのは痛手である。しかし、前節・ベガルタ仙台戦も出場停止であったが、代わりを務めた佐々木翔悟が安定したプレーを見せ、さらには先制ゴールも記録。代役とは呼ばせないパフォーマンスを発揮し、今節に向けてもよいイメージをつかんだ。
このゲームが終われば残り5試合に突入すると考えれば、ここでの勝点3が持つ意味は大きい。ホームで岡山が勝利し順位をひっくり返すか、アウェイで千葉が返り討ちにして突き放すか。目の離せない一戦となる。
他会場のカード
9月30日(土)
13:00 ベガルタ仙台 vs ロアッソ熊本(J2)
仙台は今季初の3連敗。一方、無得点が続いていた中でMF中島元彦に久々のゴールが生まれたことは明るい光となった。熊本とのリーグ戦では2008年から7連勝中。相性の良さも追い風にして、ホームのサポーターに白星を届けられるか。
対照的に熊本は今季初の3連勝を飾り、1試合消化が多いながらも勝点を『43』に。GK田代琉我を中心とした守備陣の奮闘は頼もしい限り。徳島でのナイトゲームから再び中2日となるが、過酷な日程を乗り越えて次週の天皇杯準決勝へ向かいたい。
13:00 藤枝MYFC vs 清水エスパルス(J2)
藤枝はFC町田ゼルビア、東京ヴェルディの上位陣を相手に2試合連続のドロー。粘り強く積み上げたこの勝点2は、チームの成長を物語る。今節は東京Vと同様、前回対戦で0-5の大敗を喫した清水との一戦。真っ向勝負でリベンジを狙う。
清水の前節はホームで0-0のドロー。クラブ新記録の14戦負けなしで2位をキープしたものの、首位との勝点差は再び『7』に広がった。今節の藤枝、次節のジュビロ磐田と続く“静岡三国決戦”。FWチアゴ・サンタナに今回もゴールを期待したい。
14:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 水戸ホーリーホック(J2)
甲府は前節の引き分けでリーグ戦4試合負けなし。プレーオフ圏に迫る上で勝点3が欲しい水戸戦は、前回対戦で4得点全てに絡んだFWピーター・ウタカに注目だ。また10月4日には国立競技場でのACLも控えており、弾みをつけたい一戦にもなる。
対する水戸は前半に退場者を出したことも響き、実に11試合ぶりの敗戦。今後も上位陣との対戦が続き、チームの真価が問われそうだ。注目はここまで7得点のFW安藤瑞季。前節チームはシュート0本に終わっただけに、鬱憤を晴らしたい。
18:00 大分トリニータ vs 大宮アルディージャ(J2)
好調の水戸ホーリーホックを下した大分は6試合ぶりの白星。混戦のプレーオフ争いに踏みとどまった。今節の相手は第6節に今季初黒星を喫した大宮。前節決勝ゴールを挙げたFW渡邉新太の出場停止は痛手だが、久々の無失点を自信に雪辱を誓う。
対する22位・大宮も、前節は敵地で会心のウノゼロ勝利。21位との勝点差は『3』に縮まった。GK志村滉の起用や、4バックへの変更が奏功したことも明るい材料。今節はDFカイケが出場停止となるが、逆転残留へつながる連勝をつかみとれるか。
10月1日(日)
14:00 モンテディオ山形 vs 徳島ヴォルティス(J2)
山形は前節1-1のドロー。終了間際にカウンターから迎えた決定機を生かすことができず、プレーオフ圏争いにおいて痛い勝点1となった。『NDソフトスタジアム山形』では直近5試合で4勝1分。今節からのホーム2連戦でラストスパートをかけたい。
一方の徳島は、27日のロアッソ熊本戦から中3日。下位直接対決で喫したホーム2連敗から修正を図れるかが焦点となる。現状降格圏とは8ポイント離れているとはいえ、1試合消化が多い状況。熊本戦を欠場したフレッシュな選手の躍動に期待がかかる。
14:00 栃木SC vs ブラウブリッツ秋田(J2)
栃木は前節、今季最多の3失点で敗戦。ただ先制を許すまでは試合を優勢に進めていただけに、今季初の3連敗阻止へしっかりと切り替えたいところだ。キーマンは久々の先発を果たしたFW矢野貴章。前線で起点をつくり、チームに流れを呼び込めるか。
対する秋田はホーム2連戦をいずれもドローで終え、9試合未勝利に。一方、26日に来季のJ1クラブライセンスの交付を受けたことは、胸をなでおろす知らせとなった。栃木戦の注目選手はMF水谷拓磨。正確な右足から今節も得点を演出したい。
14:00 FC町田ゼルビア vs いわきFC(J2)
3試合無得点が続いていた首位の町田だが、前節は6得点でV・ファーレン長崎を一蹴。無失点でクローズしたことで“町田らしさ”の復活を印象づけた。J1昇格への歩みを進めたい10月の5試合。その初戦は古巣対決のMFバスケス・バイロンに注目だ。
一方、3連敗中だったいわきも前節はツエーゲン金沢を下し、残留争いを勝ち抜く上で大きな1勝。スコアこそ1-0だったが完勝といって差し支えない内容を披露した。前回対戦では87分に均衡を破られて惜しくも敗戦。その雪辱を果たすことができるか。
14:00 ジュビロ磐田 vs V・ファーレン長崎(J2)
前節逆転負けを喫した3位の磐田は、自動昇格圏に返り咲きならず。9月は4試合で勝点5獲得とペースが落ちているのは気がかりだ。次節は清水エスパルスとの静岡ダービー。今季は連敗がまだない中、しっかりと立て直して大一番へ向かいたい。
対する長崎も前節は0-6の大敗。早い時間帯にMF中村慶太が退場したことで劣勢を強いられた。プレーオフ圏を死守したい今節は、敗戦からのバウンスバックを果たしたいところ。DF米田隼也の2ゴールで劇的な勝利を飾った前回対戦の再現を狙う。
14:00 レノファ山口FC vs ツエーゲン金沢(J2)
20位・山口は前節4試合ぶりの白星。1-0というスコア以上に相手を圧倒し、内容面でも素晴らしい戦いを披露した。今節は年に一度の下関開催。2017年から6試合負けのない地で迎えるシックスポイントマッチを制して、残留を力強く手繰り寄せたい。
山口を6ポイント差で追う金沢は、27日に行われたザスパクサツ群馬との再開試合から中3日。連敗を『5』で止めた勝点1をつなげたい一戦だ。注目はチームに6試合ぶりのゴールをもたらしたFW奥田晃也。自らの29歳誕生日を祝う2戦連発に期待がかかる。
17:00 ザスパクサツ群馬 vs 東京ヴェルディ(J2)
10位・群馬は前半31分からの再開試合となったツエーゲン金沢戦から中3日。東京V戦、ファジアーノ岡山戦と続くホーム連戦は、“新しい景色”へたどり着く上での正念場だ。契約上今節に出場できないMF杉本竜士の代役も焦点となる。
対する4位・東京Vは2試合連続のドローに終わり、自動昇格圏との差を詰められなかった。ただ前節奪った2得点は、いずれも美しい崩しからのファインゴール。2アシストのMF齋藤功佑を中心に攻勢を仕掛け、群馬の堅守をこじ開けたい。
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