2023シーズンの明治安田生命Jリーグは、各地で熱戦が繰り広げられている。
DAZNのレギュラー番組『Jリーグジャッジリプレイ2023』#25では、SNSで話題となったレフェリングに関する事象をピックアップ。元国際審判員の家本政明氏に加えて、セルジオ越後氏、元日本代表FW水沼貴史氏をゲストに迎え、注目の判定を徹底討論した。
今回、同番組で取り上げたレフェリングに関する事象で注目を集めたのは、J1リーグ第26節の名古屋グランパスvs横浜FC戦。名古屋MF稲垣祥がゴールネット揺らし、その後VARが介入した22分のシーンだ。
ペナルティエリア内右に走り込んだMF和泉竜司のもとにパスが送られると、和泉は中央に低いクロスを供給。ボールがこぼれると、詰めてきた稲垣がシュートを押し込んだ。しかし、ここで副審の旗が上がり、オフサイドの判定に。名古屋の先制点は取り消されるかに思われた。
だが、その後VARが介入し、木村博之主審がOFRを実施。和泉がクロスを送った時点でFWキャスパー・ユンカーがオフサイドポジションにいたものの、横浜FCのDFマテウス・モラエスがボールに触れ、その直後に稲垣がシュートを放っていた。OFRの結果、木村主審はゴールにジャッジ変更。名古屋の得点が認められた。
ポイントは、オフサイドポジションにいたユンカーが守備側競技者にインパクトを与えたのかどうか。水沼氏は「あまり関係ないかな」と、ユンカーが守備側競技者にインパクトを与えていないという見方を示した。一方、セルジオ氏は次のように見解を述べた。
「オフサイドポジションにいたユンカーが、守備側競技者に無理を利かせた守りを誘った可能性もある。これは(守備側競技者のプレーに)関与したとも考えられる。モラエスがあの体勢でボールに触らなければボールがこぼれていないし、モラエスが触らなければユンカーがオフサイドになる。ユンカーが関与したかもしれないという見方があってもおかしくはない」
家本氏は「木村主審のNOTオフサイドという判断が、現状の競技規則の理解では正しいと認識しています」とコメント。ただ、同氏は今回のオフサイドの有無とは別の観点で気になる部分があったという。
「ゴール方向のアングルを見た時、稲垣選手が右足でシュートした後、結果的に左足を振ってGKのお腹を蹴ってしまっている。これを正当なプレーと見るか、反則と見るか、懲戒罰に該当するのか、しないのかというのはもう1つの論点かなと思います」
家本氏は、OFRでオフサイドが成立しないと判断された後、GKに対するチャレンジがあったかどうかを検証するフェーズがあると尚良かったという見解を示した。
また、J1リーグ第26節では、数試合でハンドにまつわる判定も大きな議論を呼んだ。セルジオ氏は、審判を取り巻く環境について次のように提言している。
「(同じ事象のジャッジにおいて、主審ごとで判断基準がブレた場合など)組織としてしっかりアプローチして、主審に注意する、あるいは1試合出場停止にするとか、ある程度の厳しさがないといけない。主審がミスしないように厳しくやらないと。警察と同じで、普通の人のミスと警察のミスだったら、警察のミスはより重く問われる。主審も同じだと思う。その代わり、主審にはもっと給料をあげてほしいね」
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