町田ゼルビア 対 ヴァンフォーレ甲府 の見どころ
悲願のJ1昇格へ突き進む町田ゼルビアが、J1昇格プレーオフ出場を目指すヴァンフォーレ甲府と対戦する。
ホームの町田は勝点71で首位に立ち、昇格へ向けカウントダウンに入りつつある。3位の清水エスパルスとは7ポイント差で未消化試合が1つ多く、圧倒的優位な立場に立っているのは間違いない。
しかし、9月以降は足踏みが続いている。第33節・ザスパクサツ群馬戦で引き分けると、第34節・栃木SC戦は敗れ、第35節・藤枝MYFC戦もドローで決着。第36節・V・ファーレン長崎戦こそ6-0と快勝を飾ったが、前節・いわきFC戦では2-3で落とし、勝点を積み上げられなかった。
特にいわき戦は前半だけで3失点を奪われる低調な内容で残留を争う相手に足元をすくわれた。守備で自分たちの狙いが定まらなかったときの“プランB”を用意していくことが求められる。ホーム連戦となる今節は、そこの改善がポイントとなる。
その中、好調を維持しているのはミッチェル・デューク。オーストラリア代表FWは2試合連続でゴールを奪っており、相棒であるエリキが長期離脱を強いられて以降、攻撃のけん引役を担っている。ちょうどこの試合を終えればオーストラリア代表の活動が控えているだけに、ここで勝利に導き気持ちよくチームを離れたい。
アウェイの甲府は、6位とJ1昇格プレーオフ圏内ぎりぎりに位置。ここ5試合は2勝3分と負けなしで大分トリニータや東京ヴェルディ、清水エスパルスといった昇格を争うライバル勢から勝点を手にしている。
また今週のミッドウィークにはリーグ戦と並行して戦うAFCチャンピオンズリーグのグループステージ第2節を国立競技場で戦い、タイのブリーラムに勝利。背番号10の長谷川元希が90分に決めた劇的ゴールでACLでのクラブ史上初となる歴史的1勝を挙げた。
ACLにはJ2から唯一の参戦であり、他クラブと比べたらタイトなスケジュールを強いられているが、残り5試合は力の振り絞りどころ。クラブの総力が問われるシーズン終盤戦となる。ACL初勝利の勢いそのままに首位を叩ければ、大きな弾みがつくはず。昇格争いへラストスパートをかけたい。
他会場のカード
10月7日(土)
14:00 大宮アルディージャ vs レノファ山口FC(J2)
22位・大宮はDF浦上仁騎の劇的な決勝ゴールで2連勝。安定した守備に支えられ、2戦連続のウノゼロ勝利を達成した。とはいえラスト5試合、残留に向けては依然として崖っぷちの状況。勝点9差で先行する山口の背中を捉えるためには勝利が必須となる。
20位の山口も同様に2連勝中。特に前節は6ポイント差で迫っていた21位・ツエーゲン金沢との直接対決を制しただけに、その価値は大きい。注目は2戦3得点とここにきて本領を発揮しているFW梅木翼。残留を決定づける勝点3を再びもたらすことができるか。
14:00 清水エスパルス vs ジュビロ磐田(J2)
藤枝MYFCに0-2で敗れた清水は、連続不敗が14でストップ。3位に後退して運命の静岡ダービーを迎えることとなった。藤枝戦では相手を攻めあぐねて2試合連続の無得点となったが、攻撃陣は本来の迫力を取り戻せるか。大黒柱のMF乾貴士に大きな期待がかかる。
一方の磐田は前々節の逆転負けから立て直す白星を挙げ、自動昇格圏内の2位を奪還。MF山田大記が負傷離脱からの復帰後初得点をマークしたことも追い風となるはずだ。清水との勝点差はわずかに『1』。宿敵を突き放す勝利をつかみ、J1復帰へまた一歩近づきたい。
15:00 東京ヴェルディ vs 大分トリニータ(J2)
4位の東京Vは3試合連続のドロー。今節は自動昇格を争う静岡の2チームが直接対決でつぶし合うだけに、きっちりと3ポイントを上積みしておきたい。0-1で敗れた第2節の前回対戦時とは前線の陣容が一変。その一人であるMF中原輝の左足に期待したい。
一方、8ポイント差の9位・大分はプレーオフ圏争いの真っ只中。最下位相手に手痛いシーズンダブルを食らった前節の屈辱を晴らしたい一戦となる。注目は出場停止明けのFW渡邉新太。リーグ最少失点の堅守を崩すにあたって、背番号11の活躍は不可欠だ。
17:00 V・ファーレン長崎 vs 藤枝MYFC(J2)
長崎はFC町田ゼルビア、ジュビロ磐田と続いた上位対決に連敗。ついにプレーオフ圏外の7位に転落した。カギを握るのは出場停止から戻ってくるMF中村慶太。退場処分を受けた町田戦を含め、この2試合は彼の不在が響いたが、それを取り返す働きができるか。
対する藤枝は清水エスパルスを2-0で撃破。久々のホーム戦白星が、“静岡三国決戦”での初白星となった。歴史的勝利を下支えしたのは、試合を追うごとに成熟度を増している守備。町田、東京ヴェルディ、清水に続き、今節も上位陣から勝点をもぎ取りたい。
10月8日(日)
14:00 モンテディオ山形 vs 栃木SC(J2)
前節敗れた山形は、プレーオフ圏の6位との勝点差が『4』に拡大。シュート12本、CK10本と攻め込んだもののゴールが遠く、決定力に課題を残した。MFイサカゼインが出場停止の今節、注目はMF横山塁。パワフルな突破からチームに流れを呼び込みたい。
対する栃木は今季初の3連敗。FW大島康樹の得点で先制したものの、逆転負けを喫してしまった。ポイントとなるのは2試合連続で複数失点となった守備の復調。「もう一度原点に立ち返る」と話した時崎悠監督の下、粘り強さを取り戻してシーズンダブルを狙う。
14:00 いわきFC vs ベガルタ仙台(J2)
いわきは前節FC町田ゼルビアを3-2で撃破。首位の相手を内容面でも凌駕し、必然の勝利を手にした。今節は本拠地の愛称が「ハワイアンズスタジアムいわき」となってから初めての試合。東北ダービーでも勝点3を上積みして、残留を決定的にすることができるか。
いわきと勝点で並ぶ仙台は連敗を3でストップ。相手陣内で試合を進め、手堅くウノゼロを達成したことは収穫だ。9月は5試合で2得点と決定力を欠く中、カギを握るのはFW中島元彦。持ち前の力強いシュートでゴールネットを揺らし、前回対戦の雪辱を果たしたい。
14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 水戸ホーリーホック(J2)
千葉の進撃が止まらない。前節は好調同士の対決となったファジアーノ岡山戦に5-0で勝利し、連勝はクラブ記録に並ぶ『7』に。5位をキープしただけでなく、自動昇格圏内の2位も射程距離に入ってきた。新記録の8連勝がかかる今節も一戦必勝で3ポイントをつかみにいく。
一方、上位相手に2連敗中の水戸にとっては底力が問われる一戦。ただ6月の対戦では4-1と大勝を収めており、イメージは悪くないはずだ。今節はFWブワニカ啓太が契約上出場不可。「チャンスの数が少ない」と話した濱崎芳己監督がどんな手を打つのか注目だ。
14:00 ツエーゲン金沢 vs ブラウブリッツ秋田(J2)
21位・金沢は20位のレノファ山口FCとの直接対決に敗れ、残留圏との差が『9』に拡大。厳しい状況に追い込まれた。敗戦の中にあって光明となったのはMF加藤潤也の2ゴール。第29節以来となる勝点3獲得を目指すホームゲームでは、攻撃面に活路を見出したい。
対する秋田は、吉田謙監督が「団結した証拠」と評した逆転劇で10試合ぶりの白星。FW吉田伊吹の復帰もチームに活力をもたらした。今節の相手である金沢は、先取点の有無が勝敗に直結。粘り強い守備で抑え込み、先にスコアを動かせれば5月以来の連勝はぐっと近づく。
19:00 ザスパクサツ群馬 vs ファジアーノ岡山(J2)
10位・群馬は2試合連続のドローに終わり、プレーオフ圏との差を縮められず。勝点1差で先行する岡山を迎える今節は唯一のナイトゲームとあって、注目が集まりそうだ。守備は計算できるだけにカギとなるのは得点力。古巣対戦のFW川本梨誉に値千金の一撃を期待したい。
対する8位・岡山の前節は、ジェフユナイテッド千葉に0-5で大敗。今節はラスト5試合で唯一となる上位陣との対戦だが、しっかりと切り替えて臨みたい。期待がかかるのは千葉戦を欠場したMF末吉塁。右サイドの攻防で優位に立ち、チームを勝利に導けるか。
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