上位2チームが抜け出した。
首位の町田は敵地で浦和レッズと対戦した。試合は浦和がボール保持から町田のプレッシャーを回避しつつ攻撃を展開する形に。ただ堅守の町田はこの状況に慌てることなく対応し、チャンスを伺っていく。すると先制点は町田に生まれる。52分、高い位置でボールを奪ったところからショートカウンターを発動すると、最後は平河悠が一度は弾かれながらも押し込んで町田が均衡を破った。
しかし、浦和も意地を見せる。54分にはサイドから中央に戻したボールを安居海渡、石原広教と頭で繋ぎ、最後はMF伊藤敦樹が押し込み、試合を振り出しに戻した。
このまま時間が進み、後半のアディショナルタイム。試合はそのまま終わるかと思われたが劇的な展開が待っていた。素早いショートカウンターから背後に抜け出したナ・サンホがアレクサンダー・ショルツに倒されてPKの判定に。このPKを下田北斗が沈め、土壇場で勝ち越した町田が3連勝で首位を堅持した。
2位の神戸が東京ヴェルディに0-1で惜敗して連敗を喫した中、神戸を上回って2位に浮上したのが鹿島だ。
北海道コンサドーレ札幌と敵地で対戦した鹿島は、立ち上がりからチャンスを作っていくと、40分にパスワークの崩しから名古新太郎が決めて先制点を奪取する。後半に入っても勢いの止まらない鹿島は、55分にGKのクリアミスをカットした名古が無人のゴールへ流し込んでリードを広げることに成功した。
その後は札幌が攻勢を強める時間が続いたが、87分に途中出場のチャヴリッチがCKをニアで見事に合わせ、試合を決める3点目を奪取。このまま試合を締めた鹿島は、リーグ戦で7試合負けなしとなる3連勝を飾り、順位を2位へと上げている。
また上位に順位を上げてきたのはG大阪だ。敵地でFC東京と対戦したG大阪は、前半からチャンスを作り出しつつ一進一退の攻防を繰り広げていく。
両守護神の活躍もあってスコアレスのまま進んだ中、均衡を破ったのは途中出場の山田康太だった。怪我から復帰した山田は84分にピッチに入ると、その1分後、ウェルトンからのパスをペナルティエリア内で受けて右足を一閃。これがゴール左に決まり、大きな先制点を奪った。このリードを守り切ったG大阪が5試合負けなしとなる連勝を飾って4位に浮上した。
そのほか、ジュビロ磐田が湘南ベルマーレとの打ち合いを制して13位に浮上。アビスパ福岡もアルビレックス新潟に競り勝ち、勝ち点を積み上げている。
■J1リーグ第16節 結果
札幌 0-3 鹿島
磐田 3-2 湘南
川崎F 1-1 柏
新潟 1-2 福岡
神戸 0-1 東京V
FC東京 0-1 G大阪
名古屋 1-1 京都
C大阪 1-1 広島
浦和 1-2 町田
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