今節は上位2チームが勝ち点を落とす週末となった。
首位に立つ岡山は大分トリニータの敵地に乗り込んでの一戦。なかなか得点が生まれない状況が続くと、51分に自分たちのCKからカウンターを発動され、最後は渡邉新太を柳貴博が倒してしまい一発退場に。これで数的不利を強いられた岡山は、守備に時間を割くことが増えていった。
それでも、最後まで硬い守備を堅持し続けた岡山は、大分の猛攻を凌ぎ切ってそのまま試合終了。苦しい状況ではあったが、一人少ない中でも無失点を達成して勝ち点1を獲得している。
一方、前節のブラウブリッツ秋田戦で負傷交代した乾貴士やカルリーニョス・ジュニオ、北川航也といった主力選手を欠いてモンテディオ山形戦に挑んだ清水は、序盤から思ったような攻撃を披露することができず。逆に34分にはバイタルエリアで受けた氣田亮真に切り返してから右足で狙い澄ましたシュートを沈められ、先制点を許してしまう。
追いかける清水は、後半にかけて攻撃への意識を強めるがなかなか大きなチャンスを作ることができない。すると88分、加藤千尋のクロスから最後は高橋潤哉に頭で決められて勝負あり。山形が清水を相手に快勝を収め、清水は悔しい敗戦を喫した。
上位陣が足踏みすることになった中、そこに続く形となったのが仙台だ。横浜FCとの上位対決に臨んだ仙台は、立ち上がりから左ウイングの相良竜之介が攻撃の起点となり、徐々にゴールへと近づいていく。だが、試合を先に動かしたのは横浜FCだった。39分、CKの混戦からこぼれたボールに中野嘉大が反応し、横浜FCが先制に成功した。
ビハインドを負った仙台は、ハーフタイムに選手を入れ替えて攻撃へのスイッチをオンに。すると57分、相良の高精度クロスを中山仁斗が頭で合わせて試合を振り出しに戻した。こうなるとペースは完全に仙台へ。存在感を放っていた相良が、62分にゴールネットを揺らして一気に逆転に成功した。
このまま試合は終了。4試合ぶりの勝利を逆転で飾った仙台が3位に浮上している。
そのほか、開幕から唯一白星がなかったザスパ群馬が川上エドオジョン智慧の決勝点で徳島ヴォルティスに勝利。徳島と入れ替わる形で最下位からも脱出した。また栃木SCと引き分けたV・ファーレン長崎は横浜FCを抜いて4位に浮上している。
■J2リーグ第7節 結果
甲府 0-2 山口
秋田 1-0 いわき
山形 2-0 清水
水戸 0-0 鹿児島
横浜FC 1-2 仙台
徳島 0-1 群馬
大分 0-0 岡山
熊本 1-0 千葉
愛媛 3-0 藤枝
栃木 1-1 長崎
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