FC琉球は20日、樋口靖洋監督を解任することを発表した。
樋口監督は、2019年からFC琉球の監督に就任。3シーズン目となる今シーズンは、開幕5連勝と好スタートを切り、前半戦を13勝4分4敗の3位でリターン。J1昇格争いに食い込む躍進を見せていたが、一転して後半戦は成績が伸び悩み、直近7試合は今季ワーストの5連敗を含む1分6敗。もがき苦しんでいる。
クラブは、「目標のJ 1昇格が厳しくなった今、直近の7試合の戦績(1分6敗)を踏まえ、今季の更なる上位進出を目指すと同時に、来シーズンに向けての準備としてチームの立て直しを図るため、第34節の愛媛戦をもって樋口靖洋監督との契約を解除いたしました」と解任理由を発表。
また樋口前監督は、公式サイトを通じて以下のようにコメントしている。
「残り8試合を残してチームを離れる事になり、チーム関係者、選手・スタッフは勿論、 これまで応援して頂いたファン・サホーターの皆様に大変申し訳なく思います。最後までやり切れなかった事は、本当に残念であり悔しい気持ちが強く残っていますが、 J1昇格の可能性がほぼ無くなった事と、直近の戦績の結果責任は監督にあり、このクラブの判断は受け入れなければいけないものだと思っています」
「FC琉球では3シーズンに渡り指揮を執らせて頂きました。ホップ・ステップ・ジャンプとチーム力を上げ、3年後には J1にチャレンジするという目 標をクラブと共有し、チーム作りを行ってきました 今シーズン、9月以降難しい試合が続き失速してしまいましたが、シーズンの2/3を昇格の可能性を持って戦うことが出来ました。これは選手の成長と頑張り以外の何ものでもありません。共に戦った選手・スタッフを誇りに思います」
「昇格という目標は叶いませんでしたが、『沖縄の青い空と海に似合う攻撃的なサッカー』を貫き、そのスタイルを積み上げ、クラブの礎となるものは築けたのではないかと思います。コロナ過の難しい状況にも関わらず、練習グラウンドを御提供頂いた自治体の皆様、いつも素晴らしいグラウンドを用意して頂いた、芝生管理の皆様、経済状況の厳しい中でもご支援を頂いたスポンサーの皆様、そしてスタジアムに足が運べない中でも応援を続けて頂いたファン・サポーターの皆様、本当にありがとうございました」
「今後のクラブの発展とFC琉球に関わる全ての皆様のご健勝を心からお祈り申し上げます。これからは、FC琉球のファンとして大好きな沖縄を訪れたいと思います」。
なお同日、後任としてヘッドコーチを務めている喜名哲裕氏の就任を発表。残り8試合でのチーム再建が託されている。
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