新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて開幕を延期しているプロ野球が、20日から練習試合を実施した。
福岡ソフトバンクホークス vs. 千葉ロッテマリーンズ
“開幕戦”では、ソフトバンク2年目のカーター・スチュワート・ジュニア投手が1軍デビュー。MLBのアトランタ・ブレーブスからドラフト1位指名を受けながら、ケガの影響により入団を辞退し、昨年からソフトバンクでプレーする期待の右腕がついにベールを脱ぐ。
しかし初回は制球が定まらずにソフトバンクからFAでロッテに加入した福田秀平外野手、続く角中勝也外野手、さらにはレアード内野手に四球を出すなど2死満塁のピンチを招く。それでも菅野剛士外野手を三振に切って取り無失点とした。
4回にはレアードに対して2ボールとカウントを悪くすると、3球目に投じた高めのストレートを痛打されてソロ本塁打を浴びる。
5回93球を投じて打者23人に対して5四球だったが、3安打5奪三振で失点はレアードに許したソロ本塁打のみとデビュー戦をまとめた。
一方の打線は、4番に入った松田宣浩内野手の一発で先制する。2回、2ボールからの3球目「打ったのはストレート。打った瞬間入ると思いました。ベストなスイングが出来たし、良い打球が打てたと思います」という会心の当たりはレストスタンドに突き刺さった。
さらにオープン戦から好調を維持する栗原陵矢捕手がこの日は7番・一塁手としてスタメン出場。3打数2安打1打点と結果を残し、チームも4-2で勝利した。
埼玉西武ライオンズ vs. 北海道日本ハムファイターズ
パ・リーグ連覇を目指す西武は、本拠地に日本ハムを迎えた。マウンドに送り出したのはルーキーの浜屋将太投手。ドラフト2位で入団した期待の左腕は、制球に苦しみながらも4回を4安打2奪三振3四球1失点と粘りの投球を見せた。
打線は初回、金子侑司外野手、源田壮亮内野手、森友哉捕手の3連打で無死満塁の好機。4番に座る山川穂高内野手の犠飛で先制し攻撃の口火を切ると、チームは16安打を放ち5得点で快勝した。
一方の日本ハムは開幕投手に決定している有原航平投手が誤算。4回を投げて10安打4奪三振2四球3失点で「全体的に甘い球が多く、追い込んでからもいい高さ、コースに投げきれませんでした。結果的に球数も増え、苦しい登板になってしまいました」と課題が多く見つかったピッチングとなった。
東京ヤクルトスワローズ vs. 阪神タイガース
神宮球場での一戦は、2回にエスコバー内野手、上田剛史外野手の適時打で先制。5回には4番に入った村上宗隆内野手の適時2塁打。7回には「しっかり自分のポイントまで引き付けて完璧に打つことが出来ました」と西田明央捕手に一発が飛び出しチームは11安打7得点と快勝した。
阪神は本来行われないはずの9回裏にミスが連発。練習試合ということで、両チームの申し合わせにより、先行の阪神がビハインドながら9回裏が実施されると、陽川尚将内野手の捕球エラーや原口文仁の2つのパスボールなどが絡み2失点を喫した。
広島東洋カープ vs. 中日ドラゴンズ
広島は大瀬良大地投手、中日は柳裕也投手の投げ合いとなった一戦。柳は3回に2死から菊池涼介内野手にソロ本塁打を浴びる。しかしその後は立ち直り、6回6安打6奪三振無四球 1失点とまとめる。
一方の大瀬良は6回までスコアボードに0を並べる好投を見せたが、7回に1死1,2塁から京田陽太内野手に同点打を浴びると、そこから1四球と2つの安打で4失点。7回7安打4奪三振2四球4失点でマウンドを降りた。
逆転された広島は9回に會澤翼の適時打や相手のエラーなどで2点を奪うが反撃はここまで。中日が4-3で勝利した。
試合結果は以下の通り。
ヤクルト 7-2 阪神
本塁打／ヤ＝西田
ソフトバンク 4-2 ロッテ
本塁打／ロ＝レアード、ソ＝松田
広島 3-4 中日
本塁打／広＝菊池涼
西武 5-2 日本ハム
21日実施試合日程
楽天vs.オリックス［12:00・楽天生命］
ヤクルトvs.阪神［13:00・神宮］
ソフトバンクvs.ロッテ［13:00・ペイペイD］
西武vs.日本ハム［13:00・メットライフ］
広島vs.中日［13:30・マツダ］
巨人vs.DeNA［15:00・東京D］
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