様々なトークが展開された中で、注目されたテーマが「いろいろな意味でこの選手が凄かったなと思う選手」。
この質問に家本氏は元日本代表MF遠藤保仁を挙げ、「うまい選手もいっぱいいる中で、遠藤選手の素晴らしいところは俯瞰力」としつつ思いを口にした。
「あとはパス一本で試合を変えられる力。もちろん小野伸二選手や中村俊輔選手などいっぱいいるんですけど、京都で一緒にやっていた関わりもある中で、個人的にも思い入れがある選手。今は磐田に行って中心選手として上に上げましたよね。やっぱり、やっと（遠藤保仁）すごいなと思います。（中村）憲剛くんもそうですけど、全体感を持っている選手が好きで、今どう見えているのか、今どういう風に試合を感じているのかを時々質問したり。いろいろな話を彼とはしてきましたね」
一方で、村上氏は二人の名前をあげた。まずヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタに関しては「彼はボールの止め方が日本人と全く違います。要は次のプレーに移るためにボールを動かす。足元にあるボールを次のプレーに移すことができる。また、パスも受け手が受けやすいボールを出せるのがすごいと思います」と語り、守備側から見ると相手が嫌がる選手だと評した。
そして、もう一人の名前にあげたのが現在、いわてグルージャ盛岡で監督を務めている秋田豊氏だ。「歳は僕と同い年かな」と話しつつ、その理由を説明した。
「レフェリーをやっていて、あのヘディングの強さは本当に半端ないぐらいですね。音が聞こえるんですよ。パチではなくてバチンなんです。フィジカル能力の高いこのCBは凄いなと思って選びました」
審判の目線から見える凄みというのは、他の見方とはまた違ったものだったようだ。
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