世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響により、2019-20シーズンのエールディヴィジ(オランダ)が早期終了する可能性が浮上している。先頃、KNVBは国内リーグの可能な限りでの延期を求めるUEFAの指示に従い、8月3日までにシーズンの全日程を消化する意向を発表。これに反発したのがアヤックスのディレクターを務めるマルク・オーフェルマルス氏で、往年の名手は『テレグラーフ』紙で不満を爆発させた。
「どうしてそれ(延期か中止か)が公衆衛生についてではなく、お金に関することで決まるんだ? 私はKNVBの独立した決定を望んでいたが、彼らはUEFAの後ろに隠れている」、「オランダでは毎日100人以上の人々が亡くなっているんだぞ」
オーフェルマルス氏がリーグ戦の即時終了を訴えた翌2日には、AZとPSVが同氏への賛同を表明。アヤックスを含むエールディヴィジの各クラブに自分たちの意思を伝えたという。また、『テレグラーフ』によれば、フェイエノールトも同じ考えを持っているようだ。
3月8~9日の第26節を最後に中断しているエールディヴィジの上位に目を向ければ、首位アヤックス、2位AZ、3位フェイエノールト、4位PSV。今シーズンの優勝を争うだけでなく、オランダサッカーを長らく牽引してきたクラブの訴えに、KNVBも耳を傾けないわけにはいかないだろう。7日にリーグの利害関係者や各クラブとの会談に臨むという。
なお、エールディヴィジでは現在6人の日本人選手がプレー。PSVの堂安律、AZの菅原由勢、フローニンゲンの板倉滉、トゥエンテの中村敬斗、ズウォーレの中山雄太とファン・ウェルメスケルケン・際の19-20シーズンは、このまま幕を閉じてしまうのか。KNVBがいかなる判断を下すか注目が集まる。
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