トム・ブレイディはどんな数字をみても歴代最高のQB(クォーターバック)であり、数多くの記録を作り出してきた。
長くニューイングランド・ペイトリオッツに所属していたQBのブレイディは、タンパベイ・バッカニアーズのユニフォームを着て再びヴィンス・ロンバルディ・トロフィーを目指す。NFL史上最も不運なチームのひとつに、スーパーボウルの栄光をもたらそうとしているのだ。
これは大まじめな話だ。今シーズン、ブレイディが導いたプレーオフでの3勝を加えても、バッカニアーズのポストシーズンでの勝利数は9回。この数字はブレイディのスーパーボウル出場回数と同じである。
すでに殿堂入りしている43歳が、さらに名誉を上乗せしようとすること自体クレージーな話だ。以下に、ブレイディがもっているスーパーボウルでの記録(のいくつか)をざっとあげてみよう。
トム・ブレイディのスーパーボウルでの記録
- 勝利数 — 6
- 出場試合数 — 9
- MVP受賞回数 — 4
- パス・アテンプト — 392
- パス成功回数 — 256
- 1試合でのパス成功回数 — 43
- パッシングヤード — 2,838
- タッチダウンパス回数 — 18
一方で、驚くべきことにブレイディの名が記載されていない記録もまだいくつか存在する。ただ、次の試合でブレイディが破りそうな記録が3つある。
第55回スーパーボウルでトム・ブレイディが破りそうな記録
NFL最多優勝回数
ブレイディはすでにスーパーボウルの最多優勝回数(6)を誇る選手であるが、スーパーボウルという名称になる前の時代を加えれば、今のところ、NFL最多優勝回数を誇るフレッド・サーストン(コルツ/パッカーズ)、フォレスト・グレッグ(パッカーズ/カウボーイズ)、アーブ・アダーリー(パッカーズ/カウボーイズ)の3人と並んでいる。
興味深いことに、この3人は2つのチームでこの記録を達成しているのに対し、ブレイディはすべての優勝をペイトリオッツで達成している。日曜の試合に勝てば、単独で最多回数を更新することになるだけでなく、それを達成した2チーム目の名前が刻まれることになるのだ。
1回のスーパーボウルでの最多タッチダウンパス数
これは、ブレイディがまた獲得していないQBとしての数少ない記録のひとつで、再び挑戦することができる記録だ。とりわけ日曜の試合では、バッカニアーズのスターであるブレイディと対戦相手のカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズの打ち合いが期待されている。
ブレイディの個人記録としては、第49回スーパーボウルでのタッチダウンパス4回がベストで、テリー・ブラッドショー、ダグ・ウィリアムス、トロイ・エイクマンと並ぶ3位タイの記録だ。2位にいるのはジョー・モンタナで、第24回スーパーボウルでタッチダウンパス5回を記録している。
現在第1位の記録保持者はモンタナの後継者のスティーブ・ヤングで、第29回スーパーボウルでタッチダウンパス6回を記録している。
最多インターセプト回数
これはスーパーボウルで数多く試合をしたからこその産物であり、ブレイディが渇望する記録でないことは明らかだ。
ブレイディは9試合に出場して6回インターセプトをしており、歴代4位に位置している(バイキングスの元スター、フラン・ターケントンとタイ)。1位はジョン・エルウェイの8回(出場5試合)で、クレイグ・モートンとジム・ケリーが7回でつづく(それぞれ出場2試合と4試合)。
ブレイディは2倍ちかい数の試合に出場しているのもかかわらず、この部門でのトップはエルウェイのままであり、これが達成できればブレイディが最高の舞台に君臨する王である証となるだろう。
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