ラスベガス・レイダース vs シンシナティ・ベンガルズ
ベンガルズは2015年以来、レイダースは2016年以来と久しぶりのプレイオフとなる。ベンガルズのQBジョー・バロウは直近2試合で971パスヤード、8TDパス、QBレーティング140以上と完璧な仕上がりで初のプレイオフに乗り込む。
一方、最終週の勝利でプレイオフ最後の枠に滑り込んだレイダースは両パスラッシャーのDEヤニック・エンガークエとDEマックス・クロスビーの活躍が必須。今季、バロウは被5サック以上の試合は1勝4敗となっており、プレッシャーをかけることが勝利の要因となってくるだろう。
ディビジョナルラウンド進出となればベンガルズは1990年シーズン以来、レイダースは2002年シーズン以来となる。スーパーボウル出場経験のある古豪同士の対決を制するのはどちらだ。
ニューイングランド・ペイトリオッツ vs バッファロー・ビルズ
極寒の地・バッファローで迎える今季3度目の同地区対決。最高気温は摂氏-12度と予想されており、コンディション的には第13週の対戦と重なる。
地上戦での戦いとなれば2年ぶりにプレイオフの地に帰ってきたペイトリオッツが有利だろう。第13週では222ランヤードと荒稼ぎして試合をコントロール。ビルズのラン守備はリーグ13位（平均109.8ランヤード）とラン守備がやや弱点となっており、この試合でも徹底して攻めてくるだろう。
ホームフィールド・アドバンテージを活かしたいビルズはQBジョシュ・アレンの活躍が不可欠だ。第16週では314パスヤード、3TDパス、INTなしをマークし、前回の雪辱を果たした。2年連続でディビジョナルラウンドへ進出するにはアレンの右肩にかかっている。
フィラデルフィア・イーグルス vs タンパベイ・バッカニアーズ
NFC第7シードのイーグルスは、今季ランオフェンスでリーグ1位（平均159.7ヤード）を誇る。脚力のあるQBジェイレン・ハーツを使い、時間を使いながら徹底的にランで攻めていくのが特徴だ。
バッカニアーズはQBトム・ブレイディを中心にパスオフェンスがリーグ1位（平均307.6ヤード）と空中戦を得意にしている。WRクリス・ゴドウィン、WRアントニオ・ブラウンを欠くなか、ブレイディがどのようなプレイを見せるのか注目だ。
サンフランシスコ・49ers vs ダラス・カウボーイズ
1970年代から90年代前半では、プレイオフで熱戦を繰り広げたライバル対決がワイルドカードラウンドで実現。カウボーイズのQBダク・プレスコットは終盤の4試合で13TDパス、INTなしと絶好調だ。シーディー・ラム、アマリ・クーパーの両WRに加えてTEドルトン・シュルツの3人が800ヤードレシーブを記録するなど豊富なレシーバー陣を軸に序盤から得点を重ねていきたい。
対する49ersは”二刀流”WRディーボー・サミュエルの活躍がカギを握る。本業のWRでは1405ヤードレシーブ、6TDを上げているが、RBとしても8TDランと二刀流の活躍でナイナーズの貴重な得点源となっている。重要な局面ではサミュエルの動向に注目だ。共に5度のスーパーボウル制覇を誇る両チームの対決を制するのはどちらだ。
ピッツバーグ・スティーラーズ vs カンザスシティ・チーフス
3年連続のスーパーボウル出場を狙うチーフスは、QBパトリック・マホームズの右肩に全てがかかっている。今季は自己ワーストの13INTを記録したが、ここ3試合連続はINT無しとプレイオフに向けて状態は良い。守備陣に不安が残るなか、序盤からリードを奪って試合を進めたい。
対するスティーラーズは、番狂わせを起こすためには年間最多タイの22.5サックを挙げたLBT.J・ワットの活躍が必須だ。今季、ワットがサック無しの試合（欠場した2試合を含む）は1勝5敗と大きく負け越している。前回対戦では敵わなかったマホームズ相手にプレッシャーをかけてミスを誘発させて勝機を見出したい。
アリゾナ・カージナルス vs ロサンゼルス・ラムズ
両QBの出来が勝敗を分ける一戦。ラムズのQBマシュー・スタフォードは、QBレーティングが100以上を記録した試合は9戦全勝。しかし、今季NFLワーストの17INT、直近3試合では8INTとミスが多いのが不安材料。WRクーパー・カップ、WRオデル・ベッカムJrとパスターゲットは揃っているだけに、同地区のライバルを退け次のラウンドに進みたい。
一方でカージナルスのQBカイラー・マレーも、QBレーティングが100を超えた試合は8戦負けなしだが、終盤の5試合では4敗と失速気味だ。しかし、今季アウェイでは8勝1敗と無類の強さを発揮している。ワイルドカード最後のカードで番狂わせは起きるのか。
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