南アのサンシャインツアーと共催の試合が2017年以来の開催
ヨーロピアンツアーは今週、戦いの舞台を南アフリカに移し、ジョバーグ・オープン(11月19日~11月22日、南アフリカ/ランドパークゴルフクラブ)が開催される。ジョバーグというのは現地の人の呼び方で、ヨハネスブルグの愛称である。
この試合は2007年に第1回大会が行われ、2017年まで毎年開催されていたが、2018年と2019年は開催されず、今回が2017年12月以来の開催となる。2017年の大会は、当時21歳のシュバンカ―・シャルマ(インド)が通算23アンダーをマークし、後続に3打差をつけてヨーロピアンツアーわずか10試合目で初優勝を挙げた。
一方で、この試合はヨーロピアンツアーと南アフリカのサンシャインツアーの共催大会となっており、過去に開催された12回中8回は南アフリカ人選手が勝利を手にしている。その中には2011年マスターズ覇者のシャール・シュワーツェルも含まれているが、今年はマスターズが11月開催となったためPGAツアーに参戦しており、今大会には出場しない。ただ、サンシャインツアーから大勢の南アフリカ人選手が参戦するため、出場人数156人という熾烈な争いとなる。
戦いの舞台となるランドパークゴルフクラブは、2017年当時は7595ヤード、パー72というセッティングだったが、今回は2番ホールが580ヤードのパー5から503ヤードのパー4に変更となり、7506ヤード、パー71というセッティングで行われる。
ジョバーグ・オープンが開催されるのは2017年以来だが、ランドパークゴルフクラブは今年1月に南アフリカオープンの試合会場として使用されている。その際も7506ヤード、パー71というセッティングで行われ、優勝したブランデン・グレース(南アフリカ)が通算21アンダーというマークしている。天候が安定すればバーディ合戦の試合展開になりそうだ。
2週前に2位に入った川村昌弘が参戦
日本人選手は川村昌弘が出場する。前週は米国ジョージア州でマスターズが開催されたためヨーロピアンツアーの試合がなかったが、その前週のキプロスクラシックで川村はヨーロピアンツアー初優勝まであと1打という快進撃を見せた。
2日目終了時点で105人中32位タイまでが決勝ラウンドに進出し、予選ラウンドのスコアはリセット。3日目終了時点で16位タイまでが最終ラウンドに進出し、このスコアもまたもやリセットされるという特殊なフォーマットで開催された大会で、川村は決勝ラウンドに駒を進めると、3日目も5アンダー66をマークし、16位タイ(計19人)に残った。
そして最終ラウンドでは6アンダー65をマークし、初優勝に手が届いたかに思えたが、後続組のロバート・マッキンタイア(スコットランド)が上がり4ホールで3バーディを奪い、川村を1打抜き去って7アンダー64でツアー初優勝を手にした。
それでも首位と1打差の単独2位に入った川村は、ヨーロピアンツアーのポイントランキング「レース・トゥ・ドバイ」で222ポイントを一気に加算。ランキングは68位から39位までジャンプアップし、60位以内の選手だけがフィールドに立てるツアー最終戦DPワールドツアー選手権ドバイ(12月10日~12月13日、アラブ首長国連邦/ジュメイラ・ゴルフ・エステーツ)への出場を決めた。
この結果により、川村は今大会と次週のアルフレッド・ダンヒル選手権(11月26日~11月29日、南アフリカ/レオパルドクリークカントリークラブ)に出場した後、12月第1週に新設されたゴルフ・イン・ドバイ選手権(12月2日~12月5日、アラブ首長国連邦/ジュメイラ・ゴルフ・エステーツ)に参戦してから最終戦に向かうというスケジュールになった。
今大会のスタート時間は、初日の11月19日(木)が現地時間8時00分(日本時間15時00分)、2日目の11月20日(金)が現地時間13時00分(日本時間20時00分)となっている。今季3度目のトップテンフィニッシュを果たした川村のさらなる飛躍に期待したい。
文・保井友秀
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーランスとして活動を始める。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで連載記事を執筆している。
直近のゴルフ配信予定 | DAZN番組表
日時 | 大会 |
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11月19日16:00 | ジョバーグオープン ラウンド1 セッション1 |
11月19日22:00 | ジョバーグオープン ラウンド1 セッション2 |
11月20日19:00 | ジョバーグオープン ラウンド2 |
11月21日19:00 | ジョバーグオープン ラウンド3 |
11月22日19:00 | ジョバーグオープン ラウンド4 |
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