【プレビュー】AIG女子オープンで大会連覇を狙う渋野日向子だけでなく、ウェールズで戦う川村昌弘にも注目 | ウェールズオープン

今週はAIG女子オープンが話題

今週のゴルフの話題と言えば、渋野日向子が大会連覇を狙うAIG女子オープン（8月20日～8月23日、スコットランド・ロイヤルトゥルーンゴルフクラブ）である。昨年はAIG全英女子オープンという名称で開催され、渋野が日本人女子選手として42年ぶりにメジャー制覇の快挙を達成した。

同大会は今年から大会名称がAIG女子オープンに変更となり、タイトルスポンサー契約も2023年までの5年間だったのが2年延長されて2025年までとなった。その大会に今年は渋野、畑岡奈紗、河本結、上田桃子、勝みなみ、稲見萌寧、野村敏京と7人の日本人選手が出場する。

渋野、畑岡、河本、野村の4人は、前週のASIスコットランド女子オープン（8月13日～8月16日、スコットランド・ルネッサンスクラブ）にも出場した。畑岡と野村は決勝ラウンドに進出し、優勝したステーシー・ルイスと4打差の通算1アンダー12位タイ。まずまずの状態でメジャー大会を迎えることができそうだ。

一方、渋野は初日79、2日目77の通算14オーバー、河本は初日75、2日目75の通算8オーバーで予選落ちを喫した。昨年のAIG全英女子オープン開催コースがイングランド内陸部のウォーバーンゴルフクラブで日本の林間コースに似ていたのに対し、ASIスコットランド女子オープン開催コースのルネッサンスクラブは日本にほとんど存在しないスコットランド沿岸部のリンクスコース。強い海風と固いフェアウェイ、独特な形状のバンカーに苦しめられた。

AIG女子オープン開催コースのロイヤルトゥルーンゴルフクラブもリンクスコースだが、スコットランド東岸から西岸へ移動することで気分も変わるだろう。苦い経験を巻き返しの糧にしてほしいところだ。

英国で連戦を続ける"旅人ゴルファー"川村昌弘

そして今週、英国で戦う日本人選手がもう一人いる。ヨーロピアンツアーのシード選手である川村昌弘だ。ヨーロピアンツアーは7月第3週のベットフレッドブリティッシュマスターズから8月第4週のUKチャンピオンシップまで「UKスイング」と称して英国で6連戦が組まれている。今週は第5戦のウェールズオープン（8月20日～8月23日、ウェールズ・セルティックマナーリゾート）が行われる。

実はこの大会、第4戦のセルティッククラシックと同一コースで開催される。PGAツアー（米国男子ツアー）でも7月第2週のワークデイチャリティオープンと7月第3週のザ・メモリアルトーナメントが同一コース（オハイオ州ミュアフィールドビレッジゴルフクラブ）で開催されたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各ツアーで選手の移動を極力少なくするための措置が取られている。

セルティッククラシックにも出場した川村は、初日1アンダー50位タイとまずまずのスタートを切ったものの、2日目に6オーバー77と崩れ、通算5オーバーで予選落ちを喫した。これで「UKスイング」は4試合連続予選落ちと苦しい戦いが続いているが、初日のプレーを2日間続ければ決勝ラウンドに進出できる。2日目の反省を今週に生かしてほしい。

川村は英国のコースと相性が悪いわけではない。渋野と河本が先週予選落ちを喫したルネッサンスクラブで、川村は昨年ASIスコットランドオープンを戦っており、4日間通算10アンダーでプレーしている。

日本からの注目はウェールズから北に380マイル（約610キロ）ほど離れたスコットランドでの女子選手の戦いに集まるかもしれないが、男子選手も負けじと奮闘する姿を見せつけてほしい。

文・保井友秀

1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーランスとして活動を始める。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで連載記事を執筆している。

直近のゴルフ配信予定 | DAZN番組表

DAZNについて

DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信！今すぐ下の記事をチェックしよう。

● 【番組表】直近の注目コンテンツは？
● 【お得】DAZNの料金・割引プランは？