JLPGAツアー第23戦の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」は14日に長野県の軽井沢72ゴルフ北コースで最終ラウンドを行い、昨年プロテストに合格した20歳の岩井千怜が首位タイから5バーディ、2ボギーの「69」(パー72)でプレーした。通算13アンダーでツアー初優勝を挙げた。
2打リードで迎えた最終18番。長いバーディパットを1.2mほどオーバーした。返しがカップ淵を周り外れると苦笑いを浮かべた。しかし、すかさず短いウィニングパットを決め、1打差の2位に先輩プロ6人が並ぶ大混戦を制した。双子の姉・明愛も見守るグリーン脇から大きな拍手が飛ぶと、目に涙を浮かべて何度も両手を突き上げた。
明愛とともにジュニア時代から切磋琢磨してきた。昨年9月に下部ステップアップツアー「カストロールレディース」でプレーオフのすえ優勝。次戦で明愛が下部ツアーを制し、史上初の双子の2試合連続優勝を達成した。ゴルフ界のニューヒロイン候補として注目された。
今季の出場権をかけた予選会(最終QT)は90位。出場できる試合数は限られるなどプロキャリアのスタートは思い通りではなかった。しかし2人して自動車大手のHondaと所属契約を結ぶなど期待値は高いままだった。そんな周囲の声に応えるように、6月の「リシャール・ミル ヨネックスレディスゴルフトーナメント2022」で2位。結果を残して中盤戦以降の出場権をつかんで行った。
先月の「楽天スーパーレディース」では優勝した勝みなみ、賞金女王の稲見萌寧と最終日最終組で回るなど、今大会前の2試合はいずれもトップ10。平均ストロークは71.05で全体10位と、先輩プロに負けない総合力で初優勝のチャンスを待った。
すぐにやってきた待望の瞬間は格別だった。JLPGA史上4組目の双子プロで初の優勝者になると、18番グリーン脇で待っていた明愛と涙を流し抱擁した。日韓ワールドカップが開催された2002年生まれの若いチャンピオン。姉妹の絆を力に更なる勝利を予感させた。
1打差の通算12アンダーの2位には首位タイから出た吉本ひかる、勝、吉田優利、植竹希望、岡山絵里、堀琴音が続いた。
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