JLPGAツアー第33戦の「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」は23日(日)、兵庫県三木市のマスターズゴルフ倶楽部(6585yd/パー72)で最終ラウンドを行なった。19歳のルーキー・川崎春花が、通算15アンダーで混戦を制し、ツアー通算2勝目を挙げた。
二段グリーンの段下8m、スライスラインを30cmまで寄せると初めて表情を緩めた。拍手に包まれる中でウィニングパットを沈めた。キャップのつばをつかんで軽い会釈。朗らかさが魅力の19歳が、初めて経験した最終日最終組。神経を尖らせたV争いを制し、安堵感たっぷりに言った。
「どんなゴルフができるかワクワクしていたんですが、いざ始まってみると、思い通りのプレーができなかったり、リーダーボードが見えたときに緊張したりしました。最後に勝つことができてよかったです」
3日目を終え、黄金世代の先輩プロ・河本結と通算12アンダーの首位で並んだ。スタートホールのパー5でボギーをたたき、バーディを奪った河本に2打差とされた。前半に粘り強くプレーして首位に再浮上して後半へ。ただ12番で3パット。パー5で2つ目のボギーをたたく痛恨のミスを犯した。
しかし”無名”の状態から9月の国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」を制したニューヒロインは、ズルズルと後退してもおかしくない状況でこそ本領を発揮した。13番で4mのフックラインを入れてバウンスバック。同ホールをボギーとした河本を交わし、ついに単独首位に立った。
スコアボードがある15番(パー5)でも強心臓の一端をのぞかせる。前でプレーする佐藤心結がトップに並んだ状況で、グリーン右ラフからの3打目を見事なアプローチで寄せバーディ。難なく、そして淡々とプレーし、引き離した。
初優勝から6試合目で2勝目をマークした。19歳175日での2勝は畑岡奈紗、宮里藍、笹生優花に続く史上4番目の年少記録になる。無我夢中で4打差を逆転した前回の優勝に対し、今回はV争いの重圧を正面から受け止めて競り勝った。
「高校の同級生がキャディを務めてくれて、(今大会で)4回目になる。その娘と勝つことができて良かったです」。重圧から解放された19歳の笑顔が弾けた。
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