年間38試合の国内女子ゴルフは、2日に開幕する「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける。昨季は山下美夢有が圧倒的な力を見せて最年少女王に輝いたタイトル争い。今季、熾烈なレースを繰り広げそうな注目選手たちのオフの過ごし方を紹介する。
21歳の山下は今季も年間タイトル争いをリードする”本命”だろう。オフは昨季の躍進を支えたトレーニングに励み、特に下半身の強化を重点的に行なったという。昨季後半戦からは栄養士をつけ、食事面を改善。今オフも食事面を気にかけたとし、2015,16年のイ・ボミ以来になる2季連続女王へ余念なく準備しているようだ。
昨季の飛躍を「評価ポイントは、ショットの精度が上がったこと。平均ストローク 60 台を達成できたのも、そのお陰」と振り返り「オフの間もショートゲームを中心に、さらにショットの精度アップを目指して練習に取り組んでいます。 ダイキンオーキッドは、風が強く、コースセッティングも難しいが、上位を目指してベストを尽くします。今シーズンの 1 勝目を目指す」とコメントした。
一方でタイトル奪還に燃えるのが、2020-21シーズンの女王・稲見萌寧だ。オフの過ごし方は「トレーニング漬けで体の作り直しに取り組む」とし、1月にトレーニングメインで2月に技術面の向上に着手したようだ。トレーニングは1回で1時間〜1時間30分。ストイックの稲見らしく「7 日連続で行った日もある」という。他の多くの女子プロと同様に連戦が続く夏場に体重が減少する懸念があるため、筋力をアップさせ体重の落ちにくい身体作りを行っているようだ。
2季ぶりの女王を目指す開幕戦へ「ダイキンオーキッドは風や芝質なども独特。その辺を試合感で調整していかなくてはならないのが難しくもあり、楽しいコース。沖縄はすごく好きなので食事の面でも楽しみにしています。今シーズン、まずは1勝を目標としてそこから複数回優勝できたらいい」とコメントしている。
初の女王戴冠を目指す2021年大会覇者の小祝さくらは、合宿メインのオフを過ごしたようだ。「正確なショットを打つための練習に取り組む」とテーマを掲げ、宮崎県や米国での合宿を予定。打ち込みをメインとした合宿から開始し、徐々にラウンドをメインにする合宿へと移行していったようだ。
昨季の後半から「パッティングの調子が上がり安定した」と語り、課題のショットに磨きをかけてきたか。もともと総合力が高い選手なだけに噛み合えば、タイトル争いをリードする存在になる24歳。国内メジャー優勝を目標に掲げ、新シーズンを迎える。
国内タイトル争いの注目選手に加え、今季から米ツアーに参戦する注目の2選手のオフの過ごし方もピックアップする。開幕から国内3試合に出場し、その後米ツアーに参戦する勝みなみは、米ツアーで必要になる「100yd以内のショートゲーム、アプローチの強化」をオフのテーマとしていた。
昨年末の米ツアーのQTで飛距離とパットは米国でも通用すると実感した。「アメリカに行く弾みが欲しいですし、色々試して良いものを持ってアメリカに行きたいと思う。今シーズンの目標はルーキーとしてアメリカツアーに臨むので、ケガをしないで 1 年間を終えて、シードを獲ること」と話した。
同じく米ツアーにも参戦する西村優菜は「パッティングとスイングの安定性の強化を重視した練習」を行い、さらにトレーニングにも力を注いだという。日米を往復する1年を強いられるが、「米ツアーのシード獲得」を目標に掲げた。
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