JLPGAツアーの2023シーズン第7戦の「KKT杯バンテリンレディスオープン」は14日から熊本県菊陽町の熊本空港カントリークラブ（6523yard/パー72）で開催される。3日間競技。賞金総額1億円、優勝賞金1800万円。
ツアー史に残る激戦となった前年大会を制したのは植竹希望だ。通算8アンダーで西村優菜、小倉彩愛、吉田優利と並びプレーオフに突入。3ホール目からは植竹と吉田の一騎討ちで6ホール目にバーディを奪い決着した。計2時間に及んだプレーオフはツアー歴代最長記録を更新。黄金世代として10人目の優勝者となり涙を流した。
今大会で植竹と同組で回るのが、前週「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で今季初優勝をマークし2季連続の年間女王へ好スタートを切っている山下美夢有と、地元大会で今季初優勝を目指す上田桃子だ。
今季出場5試合で3度のトップ10など好調を維持する36歳だが、タイトルからは1年以上遠ざかっている。熊本地震の翌年、17年には悔しい負け方をした大会。地元への強い思いを胸に、恩返しの優勝を届けたいところだ。
同じく熊本県出身の有村智恵が今季初出場を果たす。妊活に専念するため昨年末の予選会を受験せず、当面の休養を発表していたが、地元のために主催者推薦での出場になる。自身のSNSでは「今までとは違った状態で試合に出ることになるので、本当に不安も大きいですが、とにかく自分に出来ることを精一杯やりたいなと思います」と記した。
2011年の不動裕理以来になる県勢Vへ、大里桃子は堀琴音、菅沼菜々と初日の18ホールを回り、笠りつ子はともに今季優勝を果たした吉本ひかる、青木瀬令奈とのペアリングだ。竹田麗央は前週に惜しくも優勝を逃した岩井千怜、稲見萌寧と同組になった。
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