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全米女子オープンゴルフ選手権

国内組の海外メジャーV 全米女子で”渋野・笹生”の再現なるか | 全米女子OP |

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国内組の海外メジャーV 全米女子で”渋野・笹生”の再現なるか | 全米女子OP |DAZN
【全米女子オープン】歴代最多となる日本人22選手が参戦する大舞台。山下美夢有や岩井姉妹といった日本ツアー組は、スポット参戦でメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子や笹生優花の再現を狙う。夢物語ではなくなった挑戦は、果たして。
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日本時間6日の23時に幕を開ける女子ゴルフの「全米女子オープン」に日本人史上最多となる22選手が出場する。今季の国内ツアーでたびたび優勝争いを演じる山下美夢有と岩井姉妹など注目の若手が多くエントリー。樋口久子、渋野日向子、笹生優花がメジャーを制したが、ここ数年の渋野も笹生も国内からのスポット参戦で快挙を成し遂げた。

初心者が大きなことを成し得るという意味で“ビギナーズラック”という言葉があるが、ゴルフの世界でもこれに似たことがしばし起きる。初挑戦の海外メジャーで優勝を遂げることだ。2021年の「全米女子オープン」優勝の笹生はすでに数回海外メジャー経験があり「全米女子」も2度目の出場であったが、2019年に「全英女子オープン」を制した渋野はまさにこれ。海外のプロツアーが初だった。

海外メジャー制覇を目標にプレーを重ねるプロにとって、いざ目の前に優勝が迫った時の緊張感は想像に難しくない。通常のトーナメントの数倍以上のプレッシャーに襲われるだろう。一方、初参戦でまず予選通過や経験などを主眼に置くプロにとっては、ノンプレッシャーで目の前の一打に集中しやすい。ゴルフの歴史を見れば明らかだろうが、下馬評の低かったプロが緊張状態の世界トップ級を飲み込み、下克上を起こすケースはしばしある。

今は日本ツアーのレベルも高く、渋野が扉を開け、笹生が続いたことでスポット参戦からのメジャー優勝が夢物語ではなくなっている。しかし国内組は普段プレーする母国のコースとは違うため、まずは腕試しという側面もあるだろう。そういったノンプレッシャーを存分に生かして欲しい。

まず昨季の年間女王である山下は、昨年8月の「AIG(全英)女子オープン」以来になる海外メジャーだ。優勝争いを演じた渋野の影に隠れた感も否めないが、英国の本場リンクスを舞台に13位と健闘した。今季の国内ツアーでは圧倒的な安定感と強さを誇り、すでに4勝をマーク。世界ランキングポイント配分の低い日本を主戦場にしながら、世界ランクは畑岡奈紗を抜いて日本人2番手につけている(1番手は古江彩佳)。

毎週のように優勝争いを演じる国内ツアーでの実力を考えると、海外メジャー制覇も夢ではない。しかし海沿いに作られたペプルビーチGLは強い風に耐え抜き、USGA特有のコースセッティングにもアジャストする必要がある。前週の国内ツアーをスキップし調整を重ねており、技術は世界でも十二分に通用するレベルだろう。勢いそのままに力を発揮できるだろうか。

岩井姉妹は双子で海外メジャーデビューを果たす。姉の岩井明愛は山下、同じく「全米女子オープン」に出場する申ジエ(韓国)に続くメルセデスランキング3位、妹の岩井千怜はランク4位につける。そろって先週の「資生堂レディス」に出場し渡米した。

海外ツアーは今季開幕前の「ホンダLPGA」で経験済みで、姉の明愛が38位、妹の千怜は60位。7月5日には21度目の誕生日を迎え、心機一転で迎える大会だ。国内組で山下と並び最も勢いがある選手なだけに、最高峰の舞台で、双子で優勝争いなどを期待したい。

昨季ブレークした20歳の川崎春花、今季はなかなか優勝争いに加われず我慢のシーズン序盤戦を過ごしたが、世界の舞台で躍動する実力はあるだけに実りのある大会とできるか。ベテランの上田桃子に加え、吉田優利、三ヶ島かなといった国内メジャー優勝者、西郷真央、木下彩、佐藤心結、脇元華が国内組として参戦する。

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