女子ゴルフの海外メジャー「全米女子オープン」は日本時間の6日(木)23時に開幕する。世界ランキングや各地での予選会を経て日本からは史上最多になる22選手が出場。試合会場は、男子メジャーで数々のドラマを生んできたカリフォルニア州のペブルビーチGLだ。
女子ツアー初開催となるペブルビーチGL。海岸線沿いに作られており波が押し寄せるグリーンへ打球を放つ7番(パー3)は世界でも有数の名物ホールだ。コースの緑と海の青の見事なまでのコントラスト、海面に反射する陽の光など”世界一美しいコース”と言われ、2000年の男子「全米オープン」ではタイガー・ウッズが2位に15打差をつける歴史的圧勝劇を遂げた場所でもある。
総距離は例年開催される男子ツアー「AT&Tペブルビーチプロアマ」から400ydほど短い6509ydで設定されたが、吹き付ける風に耐える忍耐力やコースマネジメントなど総合力が試される。
コースもさることながら22選手が出場する日本勢、日米3試合連続で予選落ちを喫する渋野日向子にとっては復調の兆しを掴みたいところだ。左手の痛みから野球バットと似たような握りのテンフィンガーグリップに変えていたが、今大会から通常のインターロッキングに戻し練習を重ねている。予選落ちが続く中で3位に入った昨年の「AIG(全英) 女子オープン」でも見られるように爆発力が持ち味の選手。フィーリングが噛み合えば、一気に上位を狙える実力があるだけに、まずはしっかり予選通過を果たしたいところだ。
前回のメジャー「全米女子プロゴルフ選手権」で1打差2位の惜敗を味わった笹生優花は、日本人史上初のメジャー2勝目を狙いにいく。初のメジャータイトルに燃える畑岡奈紗や古江彩佳にとっては、昨季の国内ツアー年間女王で13位と健闘した昨年の「AIG女子オープン」以来の海外メジャーとなる山下美夢有や、そろって海外メジャーデビューを果たす岩井姉妹といった国内組の存在も大きな刺激になるだろう。
米ツアー組は勝みなみや西村優菜もエントリー、昨年「全米女子アマチュア選手権」を制した権利で出場する馬場咲希や、かつて「日本女子オープン」で優勝争いを演じた長野未祈らアマチュアに加え、上田桃子や申ジエ(韓国)などベテランたちも健在だ。連覇を狙うのは、ノースカロライナ州パインニードルズ・ロッジ&GCで行われた前年大会を制したミンジー・リー(オーストラリア)。憧れの舞台では、今年もまた名勝負が繰り広げられるだろうか。
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