ベルギーリーグ(ジュピラー・プロ・リーグ)で空前の日本フィーバーが起きている。
ヘンクの伊東純也がリーグ屈指のウインガーとして地歩を固めれば、参戦1年目の三笘薫はユニオン・サン・ジロワーズの首位躍進に貢献。ベルギーで5シーズン目を戦うシャルルロワのプレーメーカー、森岡亮太も質の高いプレーを見せつづけている。
この冬の移籍市場で、新たに香川真司(PAOK→シント=トロイデン)、坂元達裕(C大阪→オーステンデ)、町田浩樹(鹿島→ユニオン)、渡辺剛(FC東京→コルトレイク)の参戦が決まり、ベルギーリーグでプレーする日本人選手は「15人」まで膨れ上がった。これは最大勢力となっているフランス(35人)に次ぐ多さだ。
言葉も文化もまったく異なる国のリーグに、なぜ日本人選手が殺到しているのか。ベルギーの国営放送局(VRT)が運営するスポーツチャンネル『Sporza』が、日本学者のミハエル・ハウスピ氏による見解を紹介している。
「彼らはグループを最優先にする、控えめで非常に勤勉な労働者です。ベルギーを欧州サッカーへの良い入門として、より大きなコンペティションへの踏み台として見ているんです」
受け皿となっているベルギー側のメリットはなにか。同氏は「彼らは落ち着いていて、礼儀正しく、グループを個人よりも上に置いています。フットボールの監督にとっての夢です」と解説する。
これまで日本人選手のベルギー行きに何度か関与したというハウスピ氏は続ける。
「ヨーロッパに到着したとき、彼らはスポーツプランを優先します。日本のJリーグよりジュピラー・プロ・リーグでは稼げません。ベルギーでの時間を自分たちのキャリアへの投資と見なしているんです。カナダ人のデイビッド(元ヘント)やブキャナン(クルブ・ブルッヘ)に少し似ていますね」
日本人選手が数多くプレーするベルギーリーグは約半月のウインターブレイクを経て、今週末からいよいよ再開する。
ベルギー1部リーグ所属の日本人選手一覧(22年1月14日現在)
ポジション 名前 | 所属クラブ | 市場価値 |
---|---|---|
FW 伊東純也 | ヘンク | 750万ユーロ |
MF 三好康児 | アントワープ | 280万ユーロ |
MF 三笘 薫 | ユニオン | 250万ユーロ |
MF 森岡亮太 | シャルルロワ | 200万ユーロ |
MF 香川真司 | シント=トロイデン | 120万ユーロ |
MF 坂元達裕 | オーステンデ | 120万ユーロ |
FW 原 大智 | シント=トロイデン | 90万ユーロ |
DF 橋岡大樹 | シント=トロイデン | 90万ユーロ |
DF 町田浩樹 | ユニオン | 85万ユーロ |
FW 林 大地 | シント=トロイデン | 80万ユーロ |
DF 渡辺 剛 | コルトレイク | 80万ユーロ |
FW 鈴木武蔵 | ベールスホット | 70万ユーロ |
GK シュミット・ダニエル | シント=トロイデン | 65万ユーロ |
DF 松原 后 | シント=トロイデン | 50万ユーロ |
MF 伊藤達哉 | シント=トロイデン | 20万ユーロ |
関連記事
● 鹿島の町田浩樹がユニオン・サン・ジロワーズと期限付き移籍合意
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。