試合の概要
いよいよフィナーレを迎えるラ・リーガ2020-21シーズン。最終節までもつれ込んだ残留争い、そして優勝争いにに終止符をつけるべく、バジャドリード、アトレティコ・マドリードがともに勝たねばならない一戦に挑む。
バジャドリード(19位 勝点31 | 5勝16分16敗 | 33得点55失点)
ブラジルが生んだレジェンド、ロナウド氏が会長を務めるバジャドリード。2018年の昇格から1部で戦い続けてきたが、今季は序盤から苦しみ続けた。直近では11試合勝利なし(6分け5敗)、現在3連敗中で降格圏19位に沈んでいる。残留圏内の17位ウエスカとは2ポイント差であり、直接対決は1分け1敗。さらに、最終節は優勝争い真っただ中の首位アトレティコ。絶体絶命の状況で、運命の最終戦に挑む。
しかし、今季チーム最多タイ得点を挙げるファビアン・オレジャーナはケガのために間に合わず、その他ケガや出場停止で欠場者も相次ぐ状況だ。これだけ厳しい状況を整理すると、やはり残留には“奇跡”が必要と言えるだろう。それを起こすためには、まずは失点しないで耐え続けること。ボールを相手に握られる展開と予想される中、自陣でのソリッドなブロックで攻撃を跳ね返し続け、セットプレーやカウンター時のワンチャンスにかけたい。
注目選手:ション・ヴァイスマン
今季バジャドリード史上最高額の推定移籍金400万ユーロで加入したイスラエル期待のストライカー。ここまで6ゴールとチームトップタイのゴール数を挙げているが、昨季ヴォルフスベルガー(オーストリア)で記録した公式戦40試合37ゴール8アシストと比べるとやはり物足りない。いよいよ迎える最終節で、“奇跡”を起こせるのだろうか。
予想スタメン(4-4-2)
GK:マシプ
DF:L・ペレス、フェルナンデス、サンチェス、オラサ
MF:プラーノ、K・ペレス、アルカラス、エルビアス
FW:ジョタ、ヴァイスマン
アトレティコ・マドリード(1位 勝点83 | 25勝8分4敗 | 65得点24失点)
序盤戦の独走から2021年に入っての躓きで何度も首位陥落のピンチを迎えながらも、何とか最終節までトップを走り続けてきたアトレティコ。レアル・マドリードとは2ポイント差だが、直接対決の成績では下回る(1分け1敗)。引き分け狙いでは厳しいだろう(ディエゴ・シメオネのチームがそんなこと考えるわけもないだろうが)。最終戦で3ポイントをつかみ、自力での優勝を決めたい。
最終節ではトマ・ルマルが欠場となるが、それ以外のトップチーム選手は軒並み出場可能に。シメオネ監督は、自身がベストと考える11人を送り出すことができる。前節オサスナ戦では82分まで1点ビハインドと非常に苦しめられたが、そこから7分間で大逆転勝利。89分のルイス・スアレスの逆転弾の場面ではチーム全員が喜びを爆発させ、試合終了のホイッスル後にはシメオネ監督が何度もガッツポーズを掲げながらロッカールームへ戻る姿が映し出されるなど、士気は高いはずだ。2013-14シーズン以来7シーズンぶりの歓喜を手にできるだろうか。
注目選手:ルイス・スアレス
バルセロナで戦力外とされ、今季アトレティコへやってきたスアレス。そんな34歳がアトレティコの優勝争いの原動力となってきたことは間違いない。ケガや新型コロナウイルス感染など難しい時期も乗り越え、ラ・リーガでもチームトップの20ゴールを記録。そして何よりも、勝利への強烈な意志がチームに大きな影響を与えてきた。前節の決勝弾は、彼を獲得した意味のすべてが詰まっていたようなもの。いよいよ迎えるフィナーレで、チームに歓喜をもたらすことができるだろうか。
予想スタメン(3-5-2)
GK:オブラク
DF:サヴィッチ、フィリペ、エルモーソ
MF:トリッピアー、ジョレンテ、コケ、サウール、カラスコ
FW:コレア、スアレス
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2021年5月23日(日)日本時間1:00
- 解説:小澤一郎 実況:桑原学
- 会場:エスタディオ・ホセ・ソリージャ
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