ブレシアのマッシモ・チェッリーノ会長は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中断を余儀なくされているセリエAに対し、「奇跡を信じることは止めた」とシーズン打ち切りを提言した。イタリア『コリエレ・デッロ・スポルト』が伝えた。
世界を震撼させている新型コロナウイルスは、ここ最近欧州で深刻な事態を招いている。特にイタリアの状況は悪く、死者が5400人を超えるほどだ。世界各国のリーグ戦が中断を余儀なくされる中、イタリアも9日にセリエAの中断を決断。ユヴェントスのイタリア代表DFダニエレ・ルガーニの感染をスタートに、そこから多くの選手やサッカー関係者に感染が確認されている。
この未曾有の非常事態を受け、ここまで第26節終了時点で最下位に沈むブレシアのチェッリーノ会長は、「毎日のように大切な人が亡くなる中で、人々は仕事や元通りの生活を強く願っている。チャンピオンの話をしたいと思うか?タイトルがどうした?そんなものを気にしていられるか。私も外出する恐怖に怯え、鬱になってしまいそうだ」と語り、日々の現状を考えるとフットボールどころの話ではないと自身の見解を明かした。
「フットボールに関しては、すべて来シーズンに延期すればいい。現実的にならなければいけない。これは大厄災だ。ファンすらフットボールの再開を求めていない。生活が第一であるべきだろう。病院に入院しているウルトラスの人がいれば、愛すべき人の喪に伏すウルトラスもいるんだ。今季中にプレーできるとは思わないよ。次のシーズンのことを考える時だ。現実を理解していない人間もまだまだいるが、そんな彼らはウイルスよりも悪だよ。私自身、奇跡を信じることは止めた。シーズンは終わりだ。スクデットを欲しがる人間がいればくれてやればいい。それでおしまいだ」
チェッリーノ会長は「ブレシアが最下位だからこのようなことを言っているわけではない」と強調したが、この発言のようにここでシーズンを打ち切ることはあるのだろうか。
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