ブラジル代表が世界制覇してから19年が過ぎた。最後にワールドカップ優勝を成し遂げたのは2002年の日韓大会。以降、ベスト8→ベスト8→4位→ベスト8と、決勝の舞台にさえ立てていない。
2022年開催のカタール・ワールドカップでは5大会ぶり6回目の優勝を目指すことになる——もちろん予選突破が大前提——。その大会に人一倍強い思いを抱いているのがネイマールだ。
長らくセレソン（ブラジル代表の愛称）を牽引してきたエースは、DAZNで配信中のドキュメンタリー番組『ネイマール：ブラジル代表 王者の系譜』でこう口にしている。
「W杯に出るのはおそらく次で最後なんじゃないかな。これ以上、サッカー人生を続けられるのか。自分の強さにあまり自信がないんだ」
その強さとはフィジカル的な話ではないようだ。稀代のクラックは続ける。
「精神的に持たない気がする。次のW杯は最高の状態で臨んで、母国のために優勝を目指すよ。子供の頃からの最大の夢だ。叶えたい」
ネイマールはブラジル代表として111試合に出場し、ペレに次ぐ歴代2位の68ゴールをマーク。10年8月のアメリカ戦でデビュー＆初ゴールを記録するなど、のっけから大きな脚光を浴びてきた。
「僕の人生は本当に濃密だ。ハードな出来事に毎日のように直面するよ。我慢することも多くてね。大きな重荷を背負いながら、日々がんばっている。引退したら、まず家族との時間を持ちたいよ。自宅で子供と一緒に今までできなかったことを楽しむんだ」
そんな何気ない日常を求めるスーパースターは、カタールW杯で母国に20年ぶりの栄冠をもたらせるか。もちろん、ペレの得点記録（77）更新にも期待がかかるところだ。
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