シュトゥットガルト下部組織出身のマリオ・ゴメスは、2004年3月に同クラブでトップチームデビュー。05-06シーズンにスタメン定着を果たすと、翌シーズンに14ゴールを挙げて、15シーズンぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
続く07-08シーズンはリーグ戦19ゴール、翌08-09シーズンは24ゴールを奪い、09年夏にバイエルン・ミュンヘンへとステップアップした。
バイエルン加入後はフランク・リベリーやアリエン・ロッベン、トーマス・ミュラーなど名手の好フォローを受け、さらに得点を増やしていく。1年目は公式戦14ゴールにとどまったが、2年目は公式戦45試合で39ゴールを挙げ、ブンデスリーガでは得点王に輝いた。
11-12シーズンも公式戦52試合で41ゴールと爆発し、リーグ優勝、チャンピオンズリーグ決勝進出に貢献した。しかし翌シーズンは、マリオ・マンジュキッチにポジションを奪われ、3冠を達成したチームの脇役に甘んじる。レギュラーポジションを求めて、13年7月にフィオレンティーナへと活躍の場を移した。
しかし、相次ぐ負傷もあり、活躍できないままベシクタシュへ。ここでは得点王となる活躍を見せてリーグ優勝に貢献したが、トルコの政情不安を受けて退団。その後、ヴォルフスブルクを経て、18-19シーズンから古巣のシュトゥットガルトでプレーした。
復帰2年目の19-20シーズンは2部に降格したチームにとどまり、キャプテンの重責も担いながら1年での1部返り咲きに寄与。そして、このシーズンをもって現役生活に別れを告げた。
07年にデビューしたドイツ代表ではEUROに3度、ワールドカップに2度出場した。通算31ゴールを挙げ、18年に代表引退を決断した。
プレースタイル
キャリアを通じてセンターフォワードとしてプレー。屈強なフィジカルを備え、強引な突破を見せた。また、両足での強烈なシュートが持ち味で、技術よりもパワーでゴールを奪う形の多いストライカーだった。
典型的なボックスストライカーで、エリア内で虎視眈々とボールを待ち構え、ワンタッチでの得点が非常に多かったのも印象的。一方で、ポストプレーは不得手であり、身長の割にはヘディングでのゴールが多くなかった。
キャリア晩年はポストプレーに改善の兆しが見られ、EURO2016の際にはドイツ代表の中心として活躍した。
動画:プレー集
エピソード
父がスペイン人、母がドイツ人のハーフ。ゴールセレブレーションで見せる闘牛士のパフォーマンスは、スペインがルーツであることから来ているという。
プロフィール・経歴
マリオ・ゴメス/Mario Gómez
1985年7月10日生まれ 189cm・88kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2005-06 | シュトゥットガルト | 30試合・6得点 |
2006-07 | シュトゥットガルト | 25試合・14得点 |
2007-08 | シュトゥットガルト | 25試合・19得点 |
2008-09 | シュトゥットガルト | 32試合・24得点 |
2009-10 | バイエルン | 29試合・10得点 |
2010ー11 | バイエルン | 32試合・28得点 |
2011-12 | バイエルン | 33試合・26得点 |
2012-13 | バイエルン | 21試合・11得点 |
2013-14 | フィオレンティーナ | 9試合・3得点 |
2014-15 | フィオレンティーナ | 20試合・4得点 |
2015-16 | ベシクタシュ | 33試合・26得点 |
2016-17 | ヴォルフスブルク | 33試合・16得点 |
2017-18 | ヴォルフスブルク | 12試合・1得点 |
2017-18 | シュトゥットガルト | 16試合・8得点 |
2018-19 | シュトゥットガルト | 31試合・7得点 |
2019-20 | シュトゥットガルト | 19試合・6得点 |
※成績は国内リーグ(2020年5月18日現在)
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