ニャブリはシュトゥットガルトの下部組織出身だが、15歳でアーセナル入り。リザーブリーグで経験を積んだが、才能は花開くことなく、レンタルを繰り返し。ウェスト・ブロムウィッチへレンタル移籍したが、そこでもほとんどチャンスは得られず、失敗に終わった。
転機となったのは2016年8月。母国のブレーメンへ完全移籍を果たす。すると、11ゴールを挙げる活躍を見せて、翌年にはバイエルン・ミュンヘンへ完全移籍。2017-18シーズンはホッフェンハイムへレンタルされたが、ここでもリーグ戦10ゴールを挙げてブンデスリーガでの活躍がフロックでないことを証明した。
さらに、ワールドクラスと評価されるようになったのは2018-19シーズン。バイエルンでの1年目から定位置を確保し、公式戦42試合に出場。13ゴール9アシストを記録し、首脳陣からは「シーズン最大のサプライズ」と評価された。2019-20シーズンは絶対的な主力へと定着し、サイドを主戦場としながら、ここまで18ゴール11アシストという成績を残している。
ドイツ代表には2016年に初招集されているが、EUROやワールドカップの出場経験はない。一方で、2016年にはリオデジャネイロ五輪で大会6ゴールを挙げる活躍を見せ、銀メダル獲得に貢献。大会の得点王にも輝いた。
プレースタイル
基本的にはサイドアタッカーであるが、ブレーメンやホッフェンハイム、ドイツ代表ではセンターフォワードを任されることもある。両足での高いシュート精度を持っており、サイドアタッカーとしての決定力はワールドクラスである。
一方で、味方を生かす能力も高く、決してエゴイスティックな選手ではない。緩急を生かしたドリブルは、バイエルンのレジェンド、フランク・リベリを彷彿とさせ、175センチと上背はないものの、ボディバランスも非常に強い。ボールを持って仕掛けることも、裏に抜け出す動きも得意としているため、相手DFに的を絞らせない。
バイエルンでは両サイドで起用されるが、近年はカットインからのシュートを得意としており、左サイドでの起用が増えている。
動画:プレー集
エピソード
ビーガン(菜食主義者)であることを認めているが、全く野菜以外を摂らないわけではない。肉や魚などもバランスよく摂ることがあるようだ。
ゴールパフォーマンスで見せる左手を皿のようにし、右手でかき混ぜるような動きは、バスケットボール選手であるジェームズ・ハーデンを真似たものである。
プロフィール・経歴
セルジュ・ニャブリ/Serge Gnabry
1995年7月14日生まれ 175cm・75kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2012-13 | アーセナル | 1試合・0得点 |
2013-14 | アーセナル | 9試合・1得点 |
2014-15 | アーセナル | 0試合・0得点 |
2015-16 | アーセナル | 0試合・0得点 |
2015-16 | ウェスト・ブロムウィッチ | 1試合・0得点 |
2016-17 | アーセナル | 0試合・0得点 |
2016-17 | ブレーメン | 27試合・11得点 |
2017-18 | ホッフェンハイム | 22試合・10得点 |
2018-19 | バイエルン | 30試合・10得点 |
2019-20 | バイエルン | 31試合・12得点 |
2020-21 | バイエルン | 18試合・5得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。