フレンキー・デ・ヨング(バルセロナ)、マタイス・デ・リフト(ユヴェントス)、2020年夏にチェルシー入りしたハキム・ツィエクに続き、アヤックスから欧州有数のビッグクラブに羽ばたくことになったのがドニー・ファン・デ・ベークだ。
7歳の時からアヤックスでプレーしていたMFは、2014-15シーズンにリザーブチームでエールステ・ディヴィジ(オランダ2部)デビュー。翌15-16シーズンにトップチームに昇格し、昇格3年目にリーグ戦34試合で11ゴールとブレイクを果たした。
世界にその名を轟かせたのは18-19シーズン。チャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝ユヴェントス戦や準決勝トッテナム戦で1ゴールを挙げるなど大車輪の活躍を披露し、アヤックス躍進の立役者として脚光を浴びたのだ。レアル・マドリードの新戦力候補として取り沙汰されるようになったのはこの頃だ。
そのレアル移籍説が流れた19年夏に続き、20年1月の移籍市場でもマンチェスター・ユナイテッド行きの噂が浮上したが、ファン・デ・ベークは早々に残留を宣言。父親からの影響もあり、幼少期から愛してやまないアヤックスへの忠誠を誓った。ただ、「すべてがオープン」とも口にし、ステップアップ自体を否定しなかった。
19-20シーズンのエールディヴィジやCLでも存在感を放った攻撃的MFに対し、ビッグクラブの関心は強まるばかりで、2020年夏の移籍市場オープンを前にレアルとユヴェントスが真剣に獲得を検討していた。
アヤックスのゼネラルディレクターを務めるエドウィン・ファン・デル・サールは「(コロナ禍でも)安売りしない」と明言していたが、20年9月にマンチェスター・U加入が正式に決定した。契約は2025年6月まで、背番号は34に決まっている。
プレースタイル
ゴールもアシストも決められるプレーメイカー。17年11月にデビューしたオランダ代表ではアヤックスでの主戦場と同じトップ下、あるいはセントラルMFのレギュラーに定着しつつある。
持ち前のテクニックや一瞬の閃きで決定的なラストパスを放てば、ボールの芯を的確に捉えるシュートでネットを揺らす。ボールコントロールや状況判断に優れ、難しいバウンドのボールを処理する技術も特筆に値。精度の高いダイレクトボレーやワンタッチパスも武器とする。
動画:ゴール&アシスト集
プロフィール・経歴
ドニー・ファン・デ・ベーク/ Donny van de Beek
1997年4月18日生まれ 184cm・78kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2015-16 | アヤックス | 8試合・0得点 |
2016-17 | アヤックス | 19試合・0得点 |
2017-18 | アヤックス | 34試合・11得点 |
2018-19 | アヤックス | 34試合・9得点 |
2019-20 | アヤックス | 23試合・8得点 |
2020-21 | マンチェスター・U | 11試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月2日現在)
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