スペイン・バルセロナ生まれのエクトル・ベジェリンは、地元の名門FCバルセロナ下部組織でキャリアをスタートさせた。その後2011年夏にアーセナルへと移籍。当初はウイングの選手であったが、サイドバックにコンバートされて才能が開花する。そして2013年7月にプロ契約を結ぶと、同年9月にトップチームデビューを果たした。
その後11月には当時2部に所属していたワトフォードに期限付き移籍するが、アーセナルにケガ人が続出したこともあり、翌年2月に急遽呼び戻されることに。すると2014-15シーズンからは右サイドバックの定位置を確保。これまで3度のFAカップ優勝に主力として貢献してきた。
2018-19シーズンは前十字靭帯を断裂の大ケガを負うなど苦しい時期もあったが、すでにアーセナルで公式戦204試合に出場。アーセン・ヴェンゲル、ウナイ・エメリ、ミケル・アルテタと3人の指揮官の下でも重要な存在となっており、キャプテンマークを任されることもあるなど、今のアーセナルに欠かせぬ存在だ。
プレースタイル
2015年に行われた40mスプリント計測において当時のアーセナル最速記録となる4.41秒をたたき出すなど、快速を誇るサイドバック。キャリア序盤はスピードを活かしたオーバーラップを武器としていたが、経験を積むごとにプレーの幅が広がった。今では的確なポジショニングでビルドアップをサポートしたり、ウイングの選手との入れ替わりでピッチの内側に飛び込んでいくシーンも増えている。
フィジカル面や一対一の対応でまだまだ改善点はあるものの、まだ25歳と伸びしろは十分。また積極的にSNSで自らの意思を表明し、慈善活動も積極的に行うなど、トップアスリートとして模範的な振る舞いも見せている。
プロフィール・経歴
エクトル・ベジェリン／Héctor Bellerín
1995年3月19日生まれ 178cm 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2013-14 | ワトフォード | 8試合・0得点 |
| 2014-15 | アーセナル | 20試合・2得点 |
| 2015-16 | アーセナル | 36試合・1得点 |
| 2016-17 | アーセナル | 33試合・1得点 |
| 2017-18 | アーセナル | 35試合・2得点 |
| 2018-19 | アーセナル | 19試合・0得点 |
| 2019-20 | アーセナル | 15試合・1得点 |
| 2020-21 | アーセナル | 20試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2021年2月9日現在）
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