生まれ故郷ウィーンの地元クラブでサッカーを始め、10歳の時にオーストリア・ウィーンの下部組織に加入したダヴィド・アラバ。この名門で英才教育を施された稀有な才能の持ち主は、弱冠15歳でトップチームのベンチ入りを果たすまでの成長を遂げる。
それから約3ヶ月後の2008年夏、バイエルンU-19に移籍。後にイタリア代表となるFWニコラ・サンソーネ(ボローニャ)や同スウェーデン代表のMFオスカル・レウィツキらと主軸を担い、翌2009-10シーズンには3部を戦うセカンドチームに引き上げられた。
そして09年10月、17歳112日という若さでオーストリア代表初キャップを刻む。10年1月にはバイエルンとプロ契約を結び、同年2月のDFBポカールでトップチームデビュー。スーパースターが集うチームで物怖じせずにプレーし、小さくない驚きを提供した。
10-11シーズンにホッフェンハイムで武者修行を積んだものの、以降はバイエルン一筋のキャリアを送り、12-13シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ制覇など数々のタイトル獲得に貢献。オーストリア年間最優秀選手には6度(歴代最多)も輝いている。
そのキャリアの中で「世界屈指の左サイドバック」という定評を確立したが、オーストリア代表では過去にセントラルMFや左ウイング、ペップ・グアルディオラ時代のバイエルンでは3バックの左CB、いわゆる偽サイドバック、インサイドハーフでもハイレベルなプレーを披露。19-20シーズンは2CBの一角として眩い輝きを放っている。
プレースタイル
いかなるポジションで起用されても自身のタスクを完遂し、チームの質を攻守に高められるマルチロールプレーヤーだ。ボールテクニック、パスセンス、フィジカル能力のどれを取っても穴らしい穴がなく、試合の流れを読む目や視野の広さも特筆に値する。
左サイドバックでのプレー時はスピードを生かしたオーバーラップから正確なクロスを放つだけでなく、相手陣内での素早いパスワークに絡んだり、左ウイングと絶妙に連動しながらハーフスペースを攻略したり、多彩な仕掛けでビッグチャンスを生み出す。
19-20シーズンは前記したように、2CBの一角としてワールドクラスのプレーを連発。守備時は優れたスピード対応やラインコントロールを見せ、攻撃時は長短を織り交ぜたフィードやドリブルによる持ち上がりで起点に。まさに「何でもできる」を地で行く。
動画:スーパープレー集
プライベート
大のファッション好きで知られ、ミラノなどドイツ国外で催されるファッションイベントにも足を伸ばしている。20代後半になって絵画にも挑戦中だ。父親はナイジェリア出身の元DJで、母親はフィリピン出身、妹は著名なシンガーソングライター。
プロフィール・経歴
ダヴィド・アラバ/David Alaba
1992年6月24日生まれ 180cm・78kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2009-10 | バイエルン | 3試合・0得点 |
2010-11 | バイエルン | 2試合・0得点 |
ホッフェンハイム | 17試合・2得点 | |
2011-12 | バイエルン | 30試合・2得点 |
2012-13 | バイエルン | 23試合・3得点 |
2013-14 | バイエルン | 28試合・2得点 |
2014-15 | バイエルン | 19試合・2得点 |
2015-16 | バイエルン | 30試合・1得点 |
2016-17 | バイエルン | 32試合・4得点 |
2017-18 | バイエルン | 23試合・2得点 |
2018-19 | バイエルン | 31試合・3得点 |
2019-20 | バイエルン | 28試合・1得点 |
2020-21 | バイエルン | 21試合・2得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
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