【ポルトガル代表】テクニカルで攻撃的なサッカーを展開する欧州王者 ｜ 注目選手・選手一覧・試合日程 ｜ カタール・ワールドカップ欧州予選

チーム情報

2019年6月にUEFAネーションズリーグの初代王者となり、EURO2020予選はグループBの2位で突破。同年に行われた10試合で敗れたのはEURO予選のアウェイ・ウクライナ代表戦のみだった。2020年最初の試合は9月に開幕したネーションズリーグのクロアチア代表戦で、18年ロシア・ワールドカップのファイナリストに4－1の大勝を収めた。

計6試合を戦った同年10月と11月は新戦力を試しつつ、チームの総合力強化を図った。11月のアンドラ代表戦（フレンドリーマッチ）でDFドミンゴス・ドゥアルテ（グラナダ）、FWペドロ・ネト（ウォルヴァーハンプトン）、FWパウリーニョ（当時ブラガ、現スポルティング）といった選手たちがA代表デビューを飾っている。

とはいえ、フェルナンド・サントス監督率いるチームの軸となるメンバーはこの2年間でほとんど変わっていない。

基本システムは4－3－3で、GKはルイ・パトリシオ（ウォルヴァーハンプトン）が鉄板。ディフェンスラインには今年38歳になったぺぺ（ポルト）が健在で、中盤にはブルーノ・フェルナンデス（マンチェスター・ユナイテッド）、前線にはジョアン・フェリックス（アトレティコ・マドリード）やベルナルド・シウヴァ（マンチェスター・シティ）がいる。

もちろんクリスティアーノ・ロナウド（ユヴェントス）の存在感もいまだに圧倒的だ。19年9月10日に行われたEURO予選のリトアニア代表戦で4得点を挙げ、代表キャリア8度目のハットトリックを達成。さらに元アイルランド代表のロビー・キーンが持っていたEURO予選の通算得点記録（23得点）を抜き、最も多くの代表チームから得点を奪った選手にもなった（40ヶ国・地域）。

ポルトガル代表にとって積年の課題であるストライカー不足は解決していないが、C・ロナウドが健在なら問題なし。各ポジションに欧州屈指の実力者が揃い、テクニカルで攻撃的なサッカーを展開する。

大黒柱：クリスティアーノ・ロナウド

今年2月に36歳となったが、ポルトガル代表ではいまだに代えの利かない絶対的なエースだ。

チャンスメイクよりフィニッシュに重きを置くスタイルに変化した近年は、ゴールにより近い場所でプレーするようになり、勝利に直結する結果でチームを引っ張る。

20年9月のスウェーデン戦では史上2人目となる国際Aマッチ通算100得点を達成。その後2つのゴールを追加し、元イラン代表のFWアリ・ダエイが持つ世界最多記録（109得点）まで7得点に迫っている。

期待の若手：ヌーノ・メンデス

無敗のままポルトガル1部リーグで首位を独走するスポルティングにおいて、18歳ながら主力に定着。そして21年3月、クラブの同僚であるMFジョアン・パリーニャとともにポルトガル代表初招集を受けた。同時期開催のU－21欧州選手権グループステージに出場できる資格がありながら、飛び級でA代表に選出された事実から評価の高さがうかがえる。

本職は左サイドバックながらウイングばりの攻撃性能を備え、クラブでは3－4－2－1の左ウィングバックが主戦場になっている。4－3－3が基本布陣のポルトガル代表でどのように起用されるか、そして不動の地位を確立しているDFラファエウ・ゲレイロ（ドルトムント）を脅かす存在になれるか注目だ。

2021年3月W杯予選の招集メンバー

ポルトガルの試合日程