滋賀県甲賀市出身の奥川雅也は、中学生のときに京都サンガのアカデミーに加入。このJクラブで着実に力を伸ばし、2015年3月に18歳でJ2デビューを飾った。
オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクへの加入が決まったのは、そのわずか数ヶ月後。J2出場歴がわずか数試合という段階で欧州進出が決まり、小さくない話題をさらった。
もっとも、ザルツブルクでもトントン拍子に出世とはいかなかった。移籍初年度、2年目はセカンドチームにあたるリーフェリンク(オーストリア2部)で研鑽を積んだ。
日本時代を通じて、初めてプロのトップリーグに到達したのは2017-18シーズン。レンタル先のマッタースブルクで1部デビューを果たした。このとき、奥川は21歳。渡欧から2年が経ったタイミングだった。
マッタースブルクで公式戦30試合出場、8得点4アシストの実績を残すと、翌18-19シーズンはドイツ2部のホルシュタイン・キールにレンタル移籍。リーグ戦19試合出場5得点の成績を収めた。
丸4シーズンの武者修行を経て、19年夏に満を持してザルツブルク復帰。1年目からレギュラークラスとして活躍し、復帰2年目の2020-21シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグのバイエルン・ミュンヘン戦で、見事に欧州王者からゴールを奪ってみせた。
そして21年1月、同胞の堂安律が所属するビーレフェルトへのレンタル移籍が決定。約1年半ぶりにドイツでのリスタートを切った。
プレースタイル
京都時代に「古都のネイマール」の異名をとったのは伊達ではなく、柔らかいタッチとスピードを駆使したドリブルを持ち味とするサイドアタッカー。一対一の局面では積極的に抜きにかかり、崩しやフィニッシュの端緒を切り開く。
近年はオフ・ザ・ボールの動き出しに磨きがかかり、ラストパスの受け手としても機能している。とりわけ相手サイドバックとCB間のギャップを突く飛び出しに優れ、背後からのボールを収めてシュートに持ち込むプレーが実にスムーズだ。
渡欧当初に課題として指摘された守備面は、年を追うごとに改善されている印象だ。
プロフィール・経歴
奥川雅也/Masaya Okugawa
1996年4月14日生まれ 177cm・62kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2015 | 京都サンガ | 5試合・1得点 |
2015-16 | リーフェリンク | 30試合・3得点 |
2016-17 | リーフェリンク | 34試合・5得点 |
2017-18 | マッタースブルク | 27試合・5得点 |
2018-19 | キール | 19試合・5得点 |
2019-20 | ザルツブルク | 23試合・9得点 |
2020-21 | ザルツブルク | 7試合・0得点 |
ビーレフェルト | 4試合・1得点 |
※成績は国内リーグ(2021年3月18日現在)
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