ブラジル・リオデジャネイロ州出身のアランがキャリアをスタートさせたのは、母国のマドゥレイラ下部組織。その後期限付き移籍で加入したヴァスコ・ダ・ガマでトップチームデビューを果たすと、2011年にはコパ・ド・ブラジル優勝を経験した。同年には、U-20ワールドカップでブラジル代表としてタイトルも掲げている。
ブラジルで活躍によって欧州でも注目の若手選手と評価され始めると、2012年夏にはウディネーゼでセリエA初挑戦。3シーズンにわたってリーグ戦30試合以上に出場し、欧州の舞台でも抜群の存在感を放った。
すると2015年夏、イタリアの強豪ナポリへと完全移籍。マウリツィオ・サッリ時代の“世界一美しい”とも評されたチームで主力として活躍し、チャンピオンズリーグ出場も経験した。カルロ・アンチェロッティ監督体制の2018-19シーズンもレギュラーとしてプレーを続けていたが、2019年途中に就任したジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の下では苦戦。2019-20シーズンはケガや去就問題に揺れ、なかなか出場機会を得られなかった。
そして2020年夏、2500万ユーロと見られる移籍金でアンチェロッティが指揮するエヴァートンへ移籍。本人も移籍に際し、恩師の存在が大きかったことを認めている。
プレースタイル
中盤を主戦場に、圧倒的な運動量でピッチを縦横無尽に走り回る。球際に非常に強く、果敢なタックルで相手の攻撃の芽を摘み取る潰し屋だ。ナポリ時代には“闘犬”の愛称で親しまれていた。タックルだけでなく、スペースの管理能力にも優れており、守備的MFとして総合力の高い選手である。
また守備だけでなく、攻撃面でも細かなタッチや強烈なミドルシュートなどでアクセントを加えることが可能。エヴァートンでは中盤底に位置し、味方に指示を送りながらビルドアップ時にも存在感を放っている。
プロフィール・経歴
アラン／Allan
1991年1月8日生まれ 173cm 利き足：右
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2009 | ヴァスコ・ダ・ガマ | 14試合・0得点 |
| 2010 | ヴァスコ・ダ・ガマ | 14試合・0得点 |
| 2011 | ヴァスコ・ダ・ガマ | 19試合・0得点 |
| 2012 | ヴァスコ・ダ・ガマ | 4試合・0得点 |
| 2012-13 | ウディネーゼ | 36試合・0得点 |
| 2013-14 | ウディネーゼ | 33試合・0得点 |
| 2014-15 | ウディネーゼ | 35試合・1得点 |
| 2015-16 | ナポリ | 35試合・3得点 |
| 2016-17 | ナポリ | 29試合・1得点 |
| 2017-18 | ナポリ | 38試合・4得点 |
| 2018-19 | ナポリ | 33試合・1得点 |
| 2019-20 | ナポリ | 23試合・2得点 |
| 2020-21 | エヴァートン | 1試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2020年9月19日現在）
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