数多くのタイトルを獲得してきたキングスレイ・コマンだが、才能を開花させたのはドイツへとやってきてからだ。
コマンはパリ・サンジェルマンの下部組織出身で、2013-14シーズンにデビュー。しかし、プロ契約を結ぶことなく、イタリアへと渡る。2017年7月にユヴェントスへ加入し、外国人としては最年少デビューを飾ったが、スタメンに定着することはできず。2015年8月にレンタルでバイエルン・ミュンヘンへと移籍することに。
すると、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で1年目からリーグ戦23試合に出場。公式戦37試合で6ゴール12アシストという成績を残し、大きなインパクトを与えた。2年目はケガもありながら、公式戦25試合に出場すると、2017年4月にはバイエルンがユヴェントスからの買い取りを決断。移籍金2100万ユーロ(約28億6000万円)で完全移籍が決まった。
以降は度重なる大ケガもありながら、スピードあるサイドアタッカーとして活躍。2019-20シーズンはフランク・リベリとアリエン・ロッベンが去ったため、大きな期待がかけられているが、負傷もあり、スタメンに定着するには至っていない。
フランス代表には2015年にデビュー。EURO2016のメンバーにも選出された。ケガもあり、2018年のロシア・ワールドカップ出場は逃したものの、ディディエ・デシャン監督からの評価は高く、体調が万全であれば、レギュラーとして起用されている。
プレースタイル
ユヴェントス時代はストライカーとして2トップなどに起用されていたが、バイエルン加入後は完全にサイドアタッカーへとコンバート。両サイドで起用されている。
圧倒的な初速を備えており、どんなDFであっても一瞬で置き去りにすることができる。一方で、クロスの精度には改善の余地があり、アシスト数はそれほど多くない。
また、左足のキックにも難を抱えているため、右サイドではカットインした際には選択肢が狭まる。そのため、最近では左サイドでの起用がメインだ。
動画:プレー集
エピソード
パリ・サンジェルマンに在籍していた2012-13シーズンから、現在までフランス、イタリア、ドイツでリーグ優勝を続けている。つまりプロキャリアでリーグ優勝を逃したことがないという稀有な経験を備えている。
過去に、度重なる負傷から「次に大きなケガをしたら引退する」といった旨のコメントも残しており、ケガには悩まされてきた。
プロフィール・経歴
キングスレイ・コマン/Kingsley Coman
1996年6月13日生まれ 178cm・71kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2012-13 | PSG | 1試合・0得点 |
2013-14 | PSG | 2試合・0得点 |
2014-15 | ユヴェントス | 14試合・0得点 |
2015-16 | ユヴェントス | 1試合・0得点 |
2015-16 | バイエルン | 23試合・4得点 |
2016-17 | バイエルン | 19試合・2得点 |
2017-18 | バイエルン | 21試合・3得点 |
2018-19 | バイエルン | 21試合・6得点 |
2019-20 | バイエルン | 24試合・4得点 |
2020-21 | バイエルン | 18試合・3得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。