4シーズン連続でサモラ賞(リーグ最少失点)を受賞しているラ・リーガのナンバーワンにして、世界最高峰のGKと称されるヤン・オブラク。ディエゴ・シメオネ監督率いる アトレティコ・マドリード 不動の守護神は、今季も非凡なパフォーマンスを披露している。
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の リヴァプール 戦後、シメオネに「 メッシ がバルセロナの勝負を決めるように、うちはオブラクが勝負を決める」と言わしめたオブラクは、母国スロベニアで16歳の時にプロデビュー。正GKを務めたプロ2年目終了後、2010年夏にオリンピア・リュブリャナからベンフィカ(ポルトガル)に引き抜かれた。
その名門ではなかなか出番に恵まれなかったが、ポルトガル国内でレンタル移籍を繰り返し、12-13シーズンのリオ・アヴェでブレイクした。翌シーズンにベンフィカ復帰を果たすと、宿敵ポルトとの大一番でクリーンシートを記録するなど躍動。14年7月にリーグの年間最優秀GK賞に輝き、その直後にA・マドリー移籍が決まった。
移籍金はラ・リーガのGK史上最高の1600万ユーロ、そしてチェルシーに移籍した ティボー・クルトワ の後釜候補という重圧に晒されたが、まずはミゲル・アンヘル・モジャのバックアッパーとしてスタート。ただ、その先達の欠場時に存在感を放ち、加入2シーズン目以降はシメオネ・アトレティコになくてはならない存在となった。
A・マドリー6年目の今季はラ・リーガ全27試合で先発フル出場し、11度のクリーンシートを記録。1試合平均失点は0.78で、コケ不在時にキャプテンを務めるなどチームリーダーの重責も担う。また、CLで8試合出場・7失点と、欧州戦線での安定感も抜群だ。
プレースタイル
最大の魅力はシュートストップ。常に冷静さを失わず、適切なポジショニングに基づくセービングで、ロングシュートから至近距離弾まであらゆる弾道を防ぐ。GKにとって最も大事な堅実さがあり、飛び出すかステイするか、自らハイボールを処理するかCBに任せるか、そういった一つひとつの判断を誤ることは滅多にない。
現代のGKに求められる足下の技術も決して不安定ではなく、左右両足を使い分けながらビルドアップに参加できる。まだ27歳ながら、百戦錬磨のベテランのような風格や落ち着きも特徴だ。
動画:セーブ集
プロフィール・経歴
ヤン・オブラク/Jan OBLAK
1993年1月7日生まれ 188cm・87kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2009-10 | オリンピア・リュブリャナ | 33試合・0得点 |
2010-11 | ベイラ・マル | 0試合・0得点 |
2011-12 | オリャネンセ | 0試合・0得点 |
ウニオン・レイリア | 16試合・0得点 | |
2012-13 | リオ・アヴェ | 28試合・0得点 |
2013-14 | ベンフィカ | 16試合・0得点 |
2014-15 | アトレティコ・マドリード | 11試合・0得点 |
2015-16 | アトレティコ・マドリード | 38試合・0得点 |
2016-17 | アトレティコ・マドリード | 30試合・0得点 |
2017-18 | アトレティコ・マドリード | 37試合・0得点 |
2018-19 | アトレティコ・マドリード | 37試合・0得点 |
2019-20 | アトレティコ・マドリード | 38試合・0得点 |
2020-21 | アトレティコ・マドリード | 21試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月15日現在)
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