フランス唯一のチャンピオンズリーグ優勝クラブである名門マルセイユが揺れに揺れている。昨年12月の15節からリーグアンで1勝2分4敗と大スランプに陥ると、1月30日に大事件が勃発。250~300人と報じられるサポーターが暴徒化し、クラブハウス兼トレーニング場を襲撃した。
2月2日にはフロント主導の補強に激怒したアンドレ・ヴィラス=ボアス監督が、会見でパブロ・ロンゴリアGMの批判を展開して辞任の意思を表明。これに即座に反応したクラブは、ポルトガル人指揮官の辞意を受け入れずに停職処分(事実上の解任)として事態の収束化に乗り出した。
ヴィラス=ボアスの跡を継ぎ、いわば火中の栗を拾うことになるのは誰か。マルセイユの新監督候補を巡り、フランスメディアによる報道が過熱している。
すでに報じられたのはユヴェントス前監督のマウリツィオ・サッリ、昨年12月にドルトムントの監督を解任されたリュシアン・ファーヴル(前ドルトムント)、90年代にマルセイユを率いたローラン・クルビといった指揮官だ。
ただ、ここにきてブラジル『ESPN』が「フランス随一のクラブがホルヘ・サンパオリを注視」と伝えている。
リーズ(プレミアリーグ)を率いるマルセロ・ビエルサ監督の信奉者として知られるアルゼンチン人指揮官のサンパオリは現在、ブラジルのアトレチコMGを指揮している。2021年末まで同クラブとの契約を残すが、『ESPN』によれば「契約解除金は欧州基準に満たない(安価の)80万ドル」とのこと。
ヨーロッパでの監督経験はセビージャを率いた16-17シーズンのみと浅いが、60歳のベテラン監督がチリ代表など南米諸国で残してきた実績に疑いの余地はない。
酒井宏樹や長友佑都の起用法や動向にも影響を及ぼすマルセイユの新監督人事に引き続き注目だ。
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