2-4で敗戦したラ・リーガ第16節、ホームでのジローナ戦について、バルセロナ内で意見が分裂しているようだ。
今季ラ・リーガで旋風を巻き起こしているジローナを相手に黒星を喫したバルセロナ。ジローナの方が優れたフットボールを披露したという見解が大方を占めるが、チャビ・エルナンデス監督は違った。試合から2日後の12日に出席した記者会見で、次のように語っている。
「ドレッシングルームの選手たちは怒りを感じ、リアクションを見せる意欲にあふれていた。私たちはあの試合を支配していたし、相手より良いプレーを見せていたのだからね」
「あの試合はレアル・マドリードとの一戦に似ていた。私たちは両ペナルティーエリアでミスを犯したんだ。エリア内をうまくコントロールできず、ガツンとしたプレーを見せることもできなかったね」
しかしスペイン『カデナ・セール』の番組“エル・ラルゲーロ”曰く、チャビ監督のこの発言に対して、バルセロナ首脳陣は困惑している様子という。
“エル・ラルゲーロ”の記者によれば、チャビ監督およびそのコーチングスタッフは自分たちの方がジローナよりも優れたプレーを見せていたという結論を導き出し、その考えを貫いていることで会見での発言につながった模様。だが12日に、ジョアン・ラポルタ会長はじめ複数のクラブ首脳陣とディナーをしたという同記者は、ラポルタ会長が「私たちは敗戦に心を痛めている。ジローナは“フットボール”をプレーして私たちを破った」と、正反対の内容を話していたことを証言している。
“エル・ラルゲーロ”の記者曰く、ラポルタ会長率いるバルセロナ首脳陣およびデコFD(フットボールディレクター)率いるクラブのスポーツ部門は、チャビ監督とそのコーチングスタッフの意見に同意しておらず、困惑だけでなく、憤りすら感じている様子。クラブ内は現在、意見の相違によって「奇妙な雰囲気」に包まれているとのことだ。