「私のようなスタイル、私のような技術、私のような左足、私のようなフィニッシュ。そうだね、だから彼は私のようになれる(成功できる)はずだよ!」
元オランダ代表FWでマンチェスター・ユナイテッドでも活躍したロビン・ファン・ペルシは、FWメイソン・グリーンウッドをこのように評した。
今やマンチェスター・Uユースの最高傑作と言われるグリーンウッドだが、トップデビューからはまだ1年しか経っていない。昨年3月、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のパリ・サンジェルマン(PSG)戦において17歳156日でデビューしたグリーンウッドは、若手を重要視するオーレ・グンナー・スールシャール監督の下で今季、レギュラーを争うまでの存在となった。
途中出場も多いながら、今季はここまで公式戦37試合で13得点4アシストをマーク。とりわけヨーロッパリーグ(EL)では、460分の出場時間で5ゴール2アシストを記録しており、65分に1ゴールという割合で得点に関与(ゴールorアシスト)している。
クラブからの期待値も高く、昨年10月には新たな4年契約に合意。「マンチェスター・ユナイテッドのファンとして成長し、ファーストチームでプレーできることは夢の実現だ」と話す大器に対しては、スールシャール監督も「最高のスピードとインテリジェンスを持ち合わせた天性のフィニッシャー。メイソンには間違いなく最高の未来が待っている」と期待を隠さない。
さらに、今年に入ってからは、 サッカーメディア『Goal』 の「 NxGn 2020 (世界最高の若手選手を決める企画)」で、ロドリゴ(レアル・マドリード)、アンス・ファティ(バルセロナ)に続く3位にランクイン。マンチェスター・Uだけでなく、スリーライオンズの将来を担う存在として全世界にその名が知られることになった。
プレースタイル
グリーンウッドの特長と言えば、何と言っても左右の足を見事に使いこなせる両利きであること、そしてそのシュート精度だ。利き足については、DFヴィクトル・リンデロフが「どちらかわからない」と語るように、同僚でさえわからないほど。もちろん、両足が使えるだけでなく、そのキック精度も抜群。前を向いた際の仕掛けのパターンも多彩でスピードも非凡なため、DFとしては対応するのが困難。プレー判断も良く、経験を積んでパフォーマンスに一貫性をもたせることができれば、世界有数のスターに成長していくはずだ。
動画:プレー&ゴール集
エピソード
件の利き足については、スールシャール監督曰く、「最初は左利きだった」らしいが、プレースキック(PK、FK、CK)でも右と左の両方を使っている。本人も、「どちらかというと苦手なほう」なのは右足とのことで、もともとの利き足である左足の方がわずかながら得意のようだ。なお、グリーンウッドは6歳時にマンチェスター・Uのユース入りを果たしたが、そのキッカケとなるエピソードについて、以下のように話している。
「マンチェスター・ユナイテッドのスカウトが初めて僕を見に来た時のこと。僕はアイドル・ジュニアーズというチームでプレーしていた。0-2で負けていたんだ。そこから僕が投入され、夢中でプレーしたよ。そして僕は10ゴールを記録した」
「ボールを貰って、全員抜き去ってゴールを決める。そして、すぐに戻る。それをホイッスルが鳴るまで続けたんだ」
プロフィール・経歴
メイソン・グリーンウッド/Mason Greenwood
2001年10月1日生まれ 181cm・76kg 利き足:両
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2018-19 | マンチェスター・U | 3試合・0得点 |
2019-20 | マンチェスター・U | 31試合・10得点 |
2020-21 | マンチェスター・U | 15試合・1得点 |
※成績は各クラブ国内リーグ。
※2021年2月2日時点
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