【注目選手】制空権を掌握するセンターバック、クルト・ズーマ ｜ チェルシー ｜ プレミアリーグ

サンテティエンヌのユースから2011年にトップチーム昇格を果たしたズーマは、タレントが豊富なフランスの世代別代表で常にチームの中心を担ってきたように、若くしてその才能が注目されてきた。

10代だった2011-12シーズンからサンテティエンヌで主力を担うほどになると、2014年の夏には推定1460万ユーロの移籍金でチェルシー入り。ブルーズでは移籍初年度に公式戦26試合に出場すると、2年目の2015-16シーズンにも公式戦32試合に出場。順風満帆なキャリアを歩むかと思われた。

しかし、2016年2月に前十字靭帯断裂の重傷で長期離脱となると、2016-17シーズンのほとんどを棒に振ることに。復帰後も調子を取り戻せず、翌2シーズンはストーク・シティ、エヴァートンでプレーすることになった。

それでも、レンタル先で成長した姿を見せたズマは、2019-20シーズンにチェルシー復帰を果たす。2020-21シーズンは、同じフランス語を話せるチアゴ・シウバという頼れるリーダーが加入したことにより、開幕から本領を発揮。レギュラーとして活躍を続けている。

プレースタイル

強靭なフィジカルを誇る大型のセンターバック。対人プレーは無類の強さで、サイズの割に瞬発力もあるため、カバーリング能力も高い。そして最大の特長は空中戦の強さ。驚異のジャンプ力で制空権を掌握し、攻守においてセットプレーでチームの武器となっている。また、若手時代は集中力の欠如からビルドアップ時の凡ミスが目立っていたが、経験を重ねるにつれて改善。安定したパフォーマンスを継続できるようになりつつあり、隙のないセンターバックへと飛躍しようとしている。