これまで多くのクラブを渡り歩いた苦労人は、ついに自身が最も輝くベストポジションを手にしたようだ。
2007年に7部相当のトゥーティングでデビューしたアントニオは、レディングやシェフィールド・ウェンズデイなど様々なクラブを渡り歩いたのち、2015年にウェストハム入り。同年に念願のプレミアリーグ初出場を果たすと、主戦場となった右ウイングだけでなく、右サイドバックとしてもプレーしてきた。
2018-19シーズンに、自身のキャリア最高となるリーグ戦33試合に出場して6ゴールをマークするなど充実の時を過ごしたアントニオ。そんな中、さらなる転機となったのが2019-20シーズンだ。シーズン中にマヌエル・ペジェグリーニ監督が成績不振により解任されると、後任のデイヴィッド・モイーズ監督がアントニオをワントップとして起用。これが見事にはまったのだ。
アントニオは、抜群のフィジカルを活かした強引な仕掛けや、サイドからのクロスに対するヘディングの強さなどを遺憾なく発揮。とりわけ、第36節のワトフォード戦では一人でチーム全得点の4ゴールを挙げる大暴れっぷり。リーグ戦の最後の7試合で8ゴールを記録するなど、クラブ残留の立役者となった。
プレースタイル
そのキャリアにおいて、主戦場としていた右ウイングから右サイドバックで新境地を開拓したが、2019-20シーズンにはワントップとしての新たな顔を見せ、ベストポジションであることをうかがわせるパフォーマンスを披露した。
強靭なフィジカルが最大の武器で、プレミアリーグの屈強なディフェンダー陣に対しても当たり負けすることはほとんどない。大柄の割には瞬発力とスピードも高く、推進力あるドリブルは対面する相手にとって大きな脅威。空中戦にも強く、ヘディングの上手さも特徴の一つだ。
プロフィール・経歴
マイケル・アントニオ/Michail Antonio
1990年3月28日生まれ 180cm 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
2008-09 | チェルトナム | 9試合・0得点 |
2009-10 | レディング | 1試合・0得点 |
2009-10 | サウサンプトン | 28試合・3得点 |
2010-11 | レディング | 21試合・1得点 |
2011-12 | レディング | 6試合・0得点 |
2011-12 | コルチェスター | 15試合・4得点 |
2011-12 | シェフィールド・W | 14試合・5得点 |
2012-13 | シェフィールド・W | 37試合・8得点 |
2013-14 | シェフィールド・W | 27試合・4得点 |
2014-15 | ノッティンガム・フォレスト | 46試合・14得点 |
2015-16 | シェフィールド・W | 4試合・2得点 |
2015-16 | ウェストハム | 26試合・8得点 |
2016-17 | ウェストハム | 29試合・9得点 |
2017-18 | ウェストハム | 21試合・3得点 |
2018-19 | ウェストハム | 33試合・6得点 |
2019-20 | ウェストハム | 24試合・10得点 |
2020-21 | ウェストハム | 15試合・5得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月12日時点)
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