■試合の概要
正念場のバルセロナと優勝候補の一角であるバイエルン・ミュンヘンの一戦。今季のビッグイヤーの行方を左右する可能性もあるビッグマッチだが、どのようなものとなるだろうか。
バルセロナ(2位 勝点82|25勝7分6敗|86得点38失点)
ナポリを下し、ベスト8入りを決めたバルセロナ。だが、準々決勝で相まみえるバイエルンは、おそらく今季最大の強敵。難しい試合になることは間違いない。
スペイン紙が提案している布陣が、中盤をダイヤモンドに並べる4-4-2だ。中盤の構成力を上げ、前線のリオネル・メッシとルイス・スアレスのカウンターにかけるというもの。バイエルンの激しいプレスにさらされることを避け、カウンターに徹するのは合理的で、ジェローム・ボアテングのスピード不足を突けば、チャンスを見いだせるはずだ。
アンダードッグとの見方が強い中、意地を見せられるだろうか。準々決勝屈指のビッグマッチに世界が注目している。
注目選手:リオネル・メッシ
やはり最後に頼るべきはこの男だろう。チームの圧倒的リーダーであり、絶対的エース。特にシーズン終盤は調子を上げており、現在公式戦3試合連続ゴール中だ。
簡単ではないとみられていたチャンピオンズリーグ・ラウンド16セカンドレグナポリ戦も圧巻の活躍。とりわけ2点目のゴールは、世界広しと言えど、彼しか決められないだろう。今回の準々決勝では本命はバイエルンとみられており、組織力では相手に分がある。しかし、メッシには個の力で組織を破壊できる能力がある。ベスト4に進出できるかどうかはメッシの出来次第だ。
予想スタメン(4-4-2)
バイエルン(優勝 | 勝ち点82 | 26勝4分け4敗 | 100得点32失点)
今や優勝候補筆頭となったバイエルン・ミュンヘン。再開後のチャンピオンズリーグでは、プレーリズムに一抹の不安があったが、チェルシーを相手に4-1と快勝。合計スコア7-1で粉砕してみせた。
序盤こそボールタッチやコンビネーションでミスが見られたが、次第に改善。点差が付いてもなお前からプレスをかけるシーンもあり、むしろ状態の良さを印象づけた。チェルシー戦からコンディションは上がっているはずで、バルセロナ戦に向けて大きな不安はない。
一人で組織を破壊できるメッシという唯一無二の存在が気がかりではあるものの、現在のバイエルンの守備の連動性を鑑みれば、サッカー界の伝説すら恐るるに足らない。バルセロナを下し、7年ぶりのビッグイヤー獲得へ向けて歩を進めたいところだ。
注目選手:ロベルト・レヴァンドフスキ
キャリア最高のシーズンを過ごす男が、今季積み上げた得点数は「53」。バロンドールが例年通り開催されていれば、筆頭候補だったことは間違いない。
圧倒的なプロ意識で再開後も驚異的な得点ペースを継続。現在は、出場した公式戦8試合連続でゴールを挙げている。ブンデスリーガ、DFBポカールで得点王を手にし、チャンピオンズリーグでもその座を手中に収めることは濃厚に。歴史に残るシーズンを送っていると言っていい。
とはいえ、レヴァンドフスキにとって悲願ともいえるチャンピオンズリーグを制覇できなければ、その得点数さえかすむ。バルセロナとの大一番でもゴールを挙げ、チームを頂点に導きたいところだ。
予想スタメン(4-2-3-1)
放送・配信予定
- 配信:DAZN
- キックオフ:2020年8月15日(土)日本時間04:00
- 解説:川勝良一 実況:下田恒幸
- 会場:エスタディオ・ダ・ルス
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