母国スウェーデンのヴェステロースSKでのプレーが認められ、2011年12月にベンフィカ入りしたリンデレフは、ポルトガルの地で自身の力を証明するのに苦労したものの、2015-16シーズンからレギュラーとして活躍。2シーズン連続でリーグ優勝に貢献すると、2016年にはUEFA（欧州サッカー連盟）のブレーク若手選手ベストイレブンに選出されるなど、評価を高めた。
ベンフィカでの活躍を受け、2017年の夏には当時のジョゼ・モウリーニョ監督の希望を受けて、マンチェスター・ユナイテッドが推定3500万ユーロで獲得。移籍当初は強烈なフィジカルを誇るプレミアリーグのストライカー勢に対して空中戦などで狙われるシーンが目立った。
それでも、2018-19シーズンからは徐々に安定感を手にし、レギュラーポジションをキープ。オーレ・グンナー・スールシャール体制2シーズン目となった2019-20シーズンにはリーグ戦35試合に出場するなど、ハリー・マグワイアと強固な最終ラインを築き、3位フィニッシュに大きく貢献した。
また、2016年にデビューしたスウェーデン代表としても不動のレギュラーとして君臨し、2018年のロシア・ワールドカップでは4試合にフル出場。母国のベスト8進出に貢献すると、同年のスウェーデン年間最優秀選手賞を受賞。さらに翌シーズンも2年連続で栄冠に輝いた。
プレースタイル
高いカバーリング能力が持ち味のセンターバック。守備範囲が広く、鋭いタックルにより先手を取って攻撃の芽を摘み取るプレーに定評がある。その冷徹なディフェンスから“アイスマン”との愛称も付けられているが、時に闘争心を前面に出すファイターでもある。足下の技術とビルドアップ能力も十分で、鋭い縦パスで攻撃の起点をつくることも可能だ。
プロフィール・経歴
ヴィクトル・リンデレフ／Victor Lindelof
1994年7月17日生まれ 187cm・80kg 利き足：右足
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2009 | ヴェステロースSK | 1試合・0得点 |
| 2010 | ヴェステロースSK | 9試合・0得点 |
| 2011 | ヴェステロースSK | 27試合・0得点 |
| 2012 | ヴェステロースSK | 13試合・0得点 |
| 2012-13 | ベンフィカB | 15試合・0得点 |
| 2013-14 | ベンフィカB | 33試合・2得点 |
| 2014-15 | ベンフィカB | 41試合・2得点 |
| 2015-16 | ベンフィカ | 15試合・1得点 |
| 2016-17 | ベンフィカ | 32試合・1得点 |
| 2017-18 | マンチェスター・U | 17試合・0得点 |
| 2018-19 | マンチェスター・U | 30試合・1得点 |
| 2019-20 | マンチェスター・U | 35試合・1得点 |
| 2020-21 | マンチェスター・U | 13試合・1得点 |
※成績は国内リーグ（2021年1月10日現在）
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