アーリング・ハーランド や ジェイドン・サンチョ に注目が集まるドルトムントで、玄人筋から高く評価されている実力者がいる。加入4年目のラファエル・ゲレイロだ。
2016年の欧州選手権制覇に貢献したポルトガル代表のレフティーは、母親の母国であるフランス出身。同国が誇るエリート育成機関クレールフォンテーヌで技を磨き、2012-13シーズンにフランス2部のカーンでトップチームデビューを果たした。
飛躍を遂げたのは13-14シーズンで、第12節のパリ・サンジェルマン戦でリーグ・アン初得点を記録する。そして、その17日後にポルトガル代表デビュー。ロリアン加入1年目の主戦場だった左サイドバックから左サイドハーフにコンバートされ、その成長スピードを加速させたゲレイロはこのシーズン、リーグ戦で7ゴール5アシストと躍動した。
次なる転機は16年夏。ドルトムントへの完全移籍が決まったのだ。この新天地で出逢ったトーマス・トゥヘル監督にセントラルMFとしての素質を見出され、加入1年目はリーグ戦24試合で6ゴール5アシストと及第点以上のパフォーマンスを披露した。
その後は度重なる監督交代や自身の怪我もあり、1年目のような結果を残せずにいた。しかし、19-20シーズンに文字通り完全復活。いや、むしろ以前よりはるかに成熟した姿を見せつけており、リーグ制覇を狙うドルトムントに不可欠な人材となっている。
プレースタイル
ポルトガル代表では左サイドバックを務めるが、19-20シーズンのドルトムントでは左ウイングバックが主戦場。前述したように、セントラルMFとしても機能するテクニックや視野の広さ、パスセンスを兼ね備え、自慢の左足を駆使して違いを作り出す。
優れた戦術的インテリジェンスの持ち主で、機を見たダイアゴナルランで最終ラインの裏に飛び出し、相手GKとの1対1を冷静にモノにする感覚にも優れる。もちろん、磨き上げた左足のキック精度も抜群で、クロスやミドルで得点に絡むことも少なくない。
動画:プレー&ゴール集
エピソード
幼少期に憧れたのは元ポルトガル代表のストライカーで、パリ・サンジェルマンのレジェンドでもあるペドロ・パウレタ。ゲレイロはかつて『レキップ』で「彼のインテリジェンス、頭を使ってプレーするところに惹かれた」と語っている。また、テレビゲームや『ドラゴンボール』の愛好家という一面も。
プロフィール・経歴
ラファエル・ゲレイロ/Raphaël Guerreiro
1993年12月22日生まれ 170cm・71kg 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2012-13 | カーン | 38試合・1得点 |
2013-14 | ロリアン | 34試合・0得点 |
2014-15 | ロリアン | 34試合・7得点 |
2015-16 | ロリアン | 34試合・3得点 |
2016-17 | ドルトムント | 24試合・6得点 |
2017-18 | ドルトムント | 9試合・0得点 |
2018-19 | ドルトムント | 23試合・2得点 |
2019-20 | ドルトムント | 29試合・8得点 |
2020-21 | ドルトムント | 20試合・3得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月28日現在)
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