バイエルンとドイツ代表の中心選手として活躍するMF、ヨシュア・キミッヒのキャリアは順調そのものだ。
キミッヒがバイエルンに加わったのは、ジョゼップ・グアルディオラが指揮していた2015年のこと。当時は2部のライプツィヒでプレーしていた若者に過ぎず、ドイツ王者への加入には大きなインパクトが伴った。本人も後に 「なぜ自分が選ばれたのかを知ることが重要だった」 と回想したほどだ。そして加入初年度から3バックのCB、4バックのCB、4バックのSB、そして本職の中盤などで起用され、公式戦36試合に出場した。
カルロ・アンチェロッティ監督が就任した2016-17シーズンは出番を減らしたが、翌2017-18シーズンは右サイドバックのレギュラーに定着。絶妙なクロスを武器に公式戦47試合で17アシストを決め、世界トップクラスのSBという名声を掴んだ。翌シーズンはさらに19アシストを記録している。
一方で、本人は本職である中盤でのプレーにこだわりを見せており、2019-20シーズンからは中盤での起用がメインに。守備的MFとしても正確なパス出しでワールドクラスの器であることを示している。
ドイツ代表では2016年5月にデビューすると、DFとしてEURO2016にも出場。2018年にはロシア・ワールドカップにも参戦した。
プレースタイル
バイエルンでは最終ラインを任されることも多かったが、現在ではクラブでも代表でも中盤に定着。優秀なパス供給源としてチームを支えている。
長所は両足のキック精度。SBでのプレー時は正確なクロスで多くのアシストを記録し、ビルドアップ時は針の穴を通すような縦パスを放つ。自慢のキックはMF起用時も生かされており、バイエルンとドイツ代表で司令塔の役割を担っている。コーナーキックなどプレースキッカーを担当することが多いのも精度の高さゆえ。攻撃の最終局面に参加する積極性も兼備し、守備的MFにしてはゴールが多い。
また、キャプテンシーの強さを自覚しており、クラブ・代表でも将来的にはアームバンドを巻きたいとの意向を明確に示している。間違っていると思えば、クラブの首脳にも意見する 強いパーソナリティ も魅力だ。
動画:プレー集
エピソード
これまでに 最も苦戦した相手 として、2015-16シーズンのチャンピオンズリーグで対戦したユヴェントスのFWアルバロ・モラタを挙げる。
また、憧れの選手には元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガー、一緒にプレーしたかった選手には元ドイツ代表GKオリバー・カーン、元ドイツ代表MFローター・マテウスを挙げている。
プロフィール・経歴
ヨシュア・キミッヒ/Joshua Kimmich
1995年2月8日生まれ 176cm・73kg 利き足:右
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2013-14 | ライプツィヒ | 26試合・1得点 |
2014-15 | ライプツィヒ | 27試合・2得点 |
2015-16 | バイエルン | 23試合・0得点 |
2016-17 | バイエルン | 27試合・6得点 |
2017-18 | バイエルン | 29試合・1得点 |
2018-19 | バイエルン | 34試合・2得点 |
2019-20 | バイエルン | 33試合・4得点 |
2020-21 | バイエルン | 16試合・2得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月26日現在)
DAZNについて
DAZNなら好きなスポーツをいつでも、どこでもライブ中継&見逃し配信!今すぐ下の記事をチェックしよう。