ブラジル生まれの左サイドバックであるレナン・ロディは、2012年に母国のアトレチコ・パラナエンセの下部組織に加入。2016年に18歳でトップチームデビューを飾ると、翌年はアンダーカテゴリーで経験を積み、2018年から本格的にポジションを掴むことに成功する。同年にはコパ・スダメリカーナ優勝も経験し、順調な成長を見せて確実に評価を挙げていった。
すると2019年夏、スペイン屈指の強豪アトレティコ・マドリードへの移籍を果たす。移籍金は2000万ユーロとも報じられた。同年夏に退団したブラジル代表の先輩フェリペ・ルイスの後を継ぎ、開幕戦からスタメン出場を果たしている。
しかし、そのヘタフェ戦では2枚のイエローカードを受けて退場処分に。当初はマドリードの街に適応できていなかったこともあり、『グローボ・エスポルチ』のインタビューでは「あの頃はもう本当に難しかった。恋人にも『ラファエラ、ブラジルに行こう。もう無理だ。家に戻ろう』って話してしまったよ」と振り返っている。
それでも「みんなの受け入れ方には感動すら覚えた」とディエゴ・シメオネ監督やチームメイトの厚いサポートを受け、自信を手にしていったと語っている。2019-20シーズンはレギュラーとしてラ・リーガ32試合に出場。この活躍を受け、2019年にはブラジル代表デビューも果たした。今やアトレティコに欠かせない選手の1人である。
プレースタイル
スピードとドリブル、精度の高いクロスが魅力の攻撃的なサイドバック。ウイングの選手が中にポジションを取ることが多いアトレティコでは、左サイドタッチライン際でタイミングの良い果敢なオーバーラップを繰り返し、攻撃時の貴重な武器となっている。
加入当初はアトレティコの守備陣への適応が心配されていたが、持ち前のスピードと粘り強さ、勇敢なタックルで数々の相手を封じ込めている。2019-20シーズンのチャンピオンズリーグ・ラウンド16では、前年度王者リヴァプールのモハメド・サラーを2試合連続で止めて見せた。現在の市場価値は5000万ユーロとされており、さらなる飛躍が期待される22歳である。
プロフィール・経歴
レナン・ロディ/Renan Lodi
1998年4月8日生まれ 179cm 利き足:左
シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
---|---|---|
2016 | アトレチコ・パラナエンセ | 3試合・0得点 |
2018 | アトレチコ・パラナエンセ | 24試合・0得点 |
2019 | アトレチコ・パラナエンセ | 3試合・0得点 |
2019-20 | アトレティコ・マドリード | 32試合・1得点 |
2020-21 | アトレティコ・マドリード | 12試合・0得点 |
※成績は国内リーグ(2021年2月15日現在)
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