ディニュはフランスのリールの下部組織出身。2011-12シーズンから継続的に出場機会を得ると、翌シーズンからは主力に定着。リーグ戦33試合に出場した。すると、2013年夏にはパリ・サンジェルマンへとステップアップし、5年契約を締結。だが、定位置を確保することはできず、2シーズンでリーグ戦出場は29試合にとどまった。
2015-16シーズンは恩師であるリュディ・ガルシア監督を追ってローマへと期限付き移籍。定位置を確保し、33試合で3ゴールという成績を残した。しかし、最終的に完全移籍には至らず、バルセロナへと移籍することに。
だが、バルセロナでもジョルディ・アルバの牙城を崩すことはできず、パリ・サンジェルマン時代同様、出場機会は限定的なものに。2018年夏にエヴァートンへと完全移籍した。以降は主力選手としてプレーしており、プレミアリーグ屈指の左サイドバックとして評価されるようになっている。
フランス代表としては各年代でプレーし、2014年3月にA代表デビュー。2014年ワールドカップ、EURO2016のメンバーにも選出されている。
プレースタイル
左サイドバックとしてプレーしてきたディニュ。スピードあるオーバーラップからのクロスは非常に正確で、攻撃にアクセントを加える。
また、キック精度の高さから現在所属するエヴァートンではプレースキッカーも任される。2018-19シーズンには10アシストを記録するなど、チームの武器となっていた。直接ゴールへ沈めるキック、そして合わせるキックも可能で、いずれも高い精度を備えている。
パリ・サンジェルマンではズラタン・イブラヒモヴィッチ、バルセロナではリオネル・メッシがいたため、キッカーとしては日の目を見ることはなかったが、エヴァートンでフリーキッカーとして再注目され始めている。
動画：プレー集
プロフィール・経歴
リュカ・ディニュ／Lucas Digne
1993年7月20日生まれ 178cm・74kg 利き足：左
| シーズン | 所属クラブ | 出場・得点 |
|---|---|---|
| 2010-11 | リールⅡ | 29試合・1得点 |
| 2011-12 | リール | 16試合・0得点 |
| 2012-13 | リール | 33試合・2得点 |
| 2013-14 | パリ・サンジェルマン | 15試合・0得点 |
| 2014-15 | パリ・サンジェルマン | 15試合・0得点 |
| 2015-16 | ローマ | 33試合・3得点 |
| 2016-17 | バルセロナ | 17試合・0得点 |
| 2017-18 | バルセロナ | 12試合・0得点 |
| 2018-19 | エヴァートン | 35試合・4得点 |
| 2019-20 | エヴァートン | 35試合・0得点 |
| 2020-21 | エヴァートン | 4試合・0得点 |
※成績は国内リーグ（2020年10月13日現在）
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